■「きついときは、自分を漫画の主人公だと思って」
――いろんな体験をしましたが結局一人暮らしはどうなって終了したんですか?
すが:高校に上がって徐々に親父が家にいる日も多くなってきて、おばあちゃんもちょこちょこ戻ってきたりで、フワッと一人暮らしではなくなりましたね。
――最後に家庭環境が複雑で悩んでいる人に声をかけるとしたら、どんなことを言ってあげたいですか?
すが:きついこととか「今やだな」と思うこと…「そこに酔いしれてみてよ」って言いたいです。
ずっときついってことはないんですよ。楽しい5年後があるかもしれない。例えば今、ちょっと親との関係性がよくないとか家庭内や自分のことで悩んでいることがあるとします。
でもそのときは「自分が漫画の主人公で、きつい修行編だと思って逆に悲劇の主人公を俯瞰で見て楽しんじゃいな」って。その後に環境が変わったら絶対に良くなるから。きついことも後にエピソードになるし。人の不幸ってみんな笑ってくれるんで(笑)。
(取材・文:インタビューマン山下)