リングアナ役を務めた神宮寺しし丸 画像を見る

’80年代に日本に女子プロ旋風を巻き起こした稀代の悪役レスラー・ダンプ松本の半生を描いたNetflixシリーズ『極悪女王』(世界独占配信中)。実話をもとにしたその内容に加えて、ダンプ松本役にゆりやんレトリィバァ(33)、ライオネス飛鳥役に剛力彩芽(32)、長与千種役に唐田えりか(27)が起用されるとあって配信前から注目を集めてきた。

 

そんな注目作品で”全試合シーン”に立ち会うリングアナウンサー役に大抜擢されたのは、”売れない芸人”の神宮寺しし丸(48)。なぜ”売れない芸人”は世界中に配信される”当たり役”に大抜擢されたのかーー。

 

■年収1000万円を捨てて芸人になるもブレイクせず

 

「僕、お笑いだけじゃ食えないんで、もともと好きだった格闘技とかプロレスの団体でリングアナのバイトをやらせていただいていて。そういう流れもあってNetflixさんから3年前にオーディションのお話をいただきました」

 

太田プロ所属の48歳、”売れない芸人”を27年続けてきた神宮寺。過去には人材派遣会社を起業し、年収1000万円を越えていたこともあった。しかし、その年収を捨てて芸人の道を選んだ結果、50歳を目前にしてもアルバイトと芸人を掛け持ちする日々。目をかけてくれる事務所の先輩・劇団ひとり(47)の”おこぼれ”で、『ゴッドタン』(テレビ東京)などの地上波に若手としてたまに出演するもブレイクの機会には恵まれなかった。

 

そんな神宮寺にオーディションの声がかかったのにはリングアナのバイト以外に、もう一つの布石があった。ビートたけしの自伝を元に劇団ひとりが監督・脚本を手がけたNetflix映画『浅草キッド』(’21年から配信)への”チョイ役”での出演だった。

 

「ストリップ劇場で興奮して我慢できなくなって”トイレで抜く”っていう客の役をやったんですけど、監督から『お前本当に抜いてたろ!』って言われるぐらい、いい演技だったんです(笑)。そういうのをNetflixのスタッフの方が見て、オーディションを振ってくれたんじゃないかなと思うんです」

 

オーディション前にはNetflixから、ダンプ松本やクラッシュギャルズが活躍していた’80年代の全日本女子プロレスで実際にリングアナをしていた氏家清治氏の当時の動画が送られてきたという。

 

「こういうテイストのリングアナを求めているということなんですが、ここで問題が……。僕、本当にモノマネで”似てる”って言われたことがない(笑)。何度も動画を見て繰り返し練習していてもイマイチ手応えがなくて。でも、マネージャーが『意外と似てるんじゃない?』って言ってくれて、コロナ禍だったんで動画オーディションに送ったらまさかの合格。そもそも受かると思ってなかったんで、嬉しいっていうより、ビビりましたね。マジで受かっちゃった、どうしようみたいな。

 

僕はNetflixというか外資にビビるんで、SNSでの告知も、当たり前だけど情報解禁前は絶対ダメだから、万が一怒られたらどうしようって思って、配信開始後に告知しました(笑)」

 

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出典元:

WEB女性自身

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