マイクを握る歌心さん。夫が営む下北沢の音楽食堂「空飛ぶこぶたや」にて 画像を見る

今、日本と韓国で絶大な人気を集める「歌心りえ」という人物をご存じだろうか。51歳の日本人歌手で、彼女の歌を知る人からは「ぜひ紅白特別枠に選ばれてほしい。それだけのパワーと実力がある」と、期待されるほどだ。

 

今年4~5月に放送された韓国のケーブルテレビ番組『韓日歌王戦』。日韓のシンガーが7vs.7で激突する音楽番組で、歌心さんは日本代表の1人として出演した。

 

日本語で中島美嘉の『雪の華』やさだまさしの『道化師のソネット』などを披露すると、スタジオ中が歌心さんの声に感情を揺さぶられた。テレビには、韓国チームの若い歌手たちが、感動のあまり大粒の涙を流す姿も映し出されていたのだ。どれほどの歌声だったのかがわかろうというもの。

 

その様子は放送後、すぐに動画サイト(YouTube)にアップされ、感動の輪はさらに広がってゆく。

 

《国境を越えて人の心を動かす歌声と表現力に感動。本当に素敵な声。涙が止まらない》
《声にオーラがあり、引きつけられる。まるでおとぎ話の中で聴いているような心地よさ。唯一無二の人》
《日本でいちばんうまい歌手といっても過言じゃない》

 

韓国語、日本語を中心に称賛のコメントが数多く寄せられた。

 

もっとも反響の大きかった『雪の華』のカバー動画の視聴数は、12月現在、800万回を超えている。

 

こうして、彼女はあっという間に番組の主役となったのだ。『韓日歌王戦』は歌心さんの活躍もあり、最高視聴率が15.2%という異例の大ヒットを記録。韓国で、一般的な音楽番組の視聴率が数%ということをふまえると、その人気ぶりがうかがえる。

 

「これほどうまいのになぜ今まで知られていなかったのか」と言われることも多い歌心さん。この劇的ブレークまでには、じつに30年以上も歌い続けた日々があった。

 

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