■姑にいびられ、離婚を機に女優の道へ…しかし、現場で“壮絶恐怖体験”が
そういった経験の影響か、幼い頃から変身願望が強かったという風見。成長するにつれ、 “女優になりたい”という夢が膨らんでいった。
「幸せな家庭の奥さんとか、演じられるじゃないですか。自分と全く違う人生を演じたいなっていうのが、女優という夢のきっかけでした」
その思いを胸に秘めたまま風見は大人になり、一般企業に就職。24歳の時に結婚したが、そこで“夢への一歩”となる転機が訪れることに。
「夫はすごく優しい人なんですけど、お仕事が続かないひとで……。郵送業のお仕事に就いたときも、その日の昼過ぎに家に帰って来て『僕、あんなことをやっていたら死んじゃうよ!』って(笑)。
そもそも初めて会ったときもおかしくて。私は会社員の合間にゲームセンターでバイトしていて、彼もそこで働いていました。で、彼は自動ドアのマットを直そうとしてたら自動ドアに挟まれてしまって、そのときにアッて2人で目が合って(笑)。彼は口をボケーッと開けたまま。それが出会いなんです。
たぶん私、ボヤっとしたひとがタイプなんですね。だから彼との生活は楽しかったんですけど、いっぽう義理のお母さまが……。夫が仕事をやめると、私のせいにするんですね。それで嫌になってしまって、2年で離婚しました。そのときに『もう結婚することもないだろうし、人生好きなことをやって生きていけたらいいかな』って思って、本腰を入れて女優さんを目指すようになりました。それが26歳のときです」
離婚後、アクタースクールに通い夢を追いかけることにした風見。しかし、なかなか芽が出なかった。それでも映像の仕事が諦めきれず、一度このタイミングで現在とは別名義でセクシービデオデビューを果たすことに。しかし、ここでもトラブルが。
「その時、所属していた事務所は給与の未払いなどが多々あって。でも、一度セクシー系のVシネマの仕事をくださったこともあったから、なんとか続けてはいたんですけど。
あるとき、ハードなセクシービデオを録ることになったんです。『演技だったら大丈夫ですよ』とお受けしたのですが、現場に行ってみたら首を絞められるわ、暴力を振るわれるわで。『やめてください!』って女優が言った場合、カメラを止めなければならないっていうルールがあるんですが、全然やめてもらえなくて……。
最終的に私の抵抗する態度が気に入らなかったのか、ローションまみれの頭のまま『帰れ!』って言われて。そのことがトラウマになってしまって……」