AAA・與真司郎 カミングアウト後には一部ファンから心無い声が…それでも「後悔はない」と言い切れる理由
画像を見る AAAのメンバーでソロアーティストとしても活躍する與真司郎

 

■カミングアウトで得た自信「蜷川実花さんに久しぶりに会った時も『與くん、めっちゃイキイキしているね』」と

 

カミングアウトをする前は「ゲイであることがバレたら、日本の芸能界には一生いられなくなるだろう」と恐れがあったという與。ファンもいなくなってしまう……。そんな不安から、9年かけてアメリカで生きていく基盤を作った。

 

「もちろん、受け止めてもらえたら嬉しいけど、そんなに人生甘くないよなって。でも、自分の母国の人たちや日本という国に嫌われるのは本当に寂しいことだなとは思っていましたね」

 

だからこそ、カミングアウトの後に会場で拍手が起こり、多くのファンに受け止めてもらえた時には、感激で涙が溢れた。しかし、カミングアウトをした後も苦労は絶えなかった。

 

「『カミングアウトしたら、幸せになれるだろうな』と漠然と思っていたら、そんなこと全然なくて。意外とカミングアウトした後のほうが精神的にやられてしまって。『やらなければよかったんじゃないか』『ファンのかたを傷つけてしまったんじゃないか』と自問自答するようになったんですね。

 

ネットの意見は好意的なものが多かったのですが、なかには『なんでカミングアウトする必要があるんだ』という言葉もあって。それに、もともとファンだった方からの『シンちゃんゲイなの?気持ち悪い』という言葉は結構刺さりましたね……。たとえそれが量として少ない声だったとしても、やっぱりこういう人がいるんだなって。申し訳ない気持ちもあるし、でもしょうがない気持ちもあるし。どうしようもないんですよね。

 

自分の人生を楽しみたいし、本当の自分をわかってくれる人とこれから歩んでいきたいっていう気持ちもあるし。結局、乗り越えるまでに1年くらいはかかりました」

 

葛藤や不安に苛まれた時期を経た今、與は「カミングアウトに後悔はない」と言い切る。

 

「自分に正直になれたことで、自分を愛することができて、自信を持つこともできたんです。愛してくれるファンのかたや、理解してくれるスタッフさん、家族や友達も周りにいる。だからもう怖くない。自分らしく生きることの大切さって、本当に強いなと思ってて。

 

もちろんいろんな人がいるので、必ずしもカミングアウトが正しいとは言い切れないのですが、1人でもいいから本当の自分を愛してくれたり理解してくれたりする人が周りにいたら人生が変わるって、声を大にして僕は言えます。

 

人生に自信を持つことができたので、鏡を見ても『顔つき変わったな』って。この前、写真家の蜷川実花さんに久しぶりに会った時も『與くん、めっちゃイキイキしているね』と言われましたよ」

 

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出典元:

WEB女性自身

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