「陰謀論に抵抗したい」テレ東・大森時生がポスト・トゥルースの時代に“フィクション”にこだわる理由
画像を見る 手掛ける『TXQ FICTION』第3弾の「魔法少女山田」も大好評に終わった大森時生

 

■恐怖心展を通して考えること

 

そんな大森が手掛けた今回の「恐怖心展」。音、匂い、ビジュアルなどに対して人々が抱く様々な「恐怖心」を展示した展覧会だが、今回なぜ“恐怖心”をテーマにしようと思ったのだろうか。

 

「例えば嬉しかったりテンションがあがる瞬間って、バリエーションがあまりないように感じていて。お金とか名誉とか、『何かを得る』ということにほとんどが帰結すると思うのですが、恐怖心にはそういった統一感が一切ないっていうのが面白いと思ったんですよね。例えば命の危険はないけど『高いところが嫌だ』『集合体が嫌だ』とか、それは本当に人それぞれですし、統一もできない不確かなバラバラさがかなり人間的で面白いなと。なので恐怖症をまず600ぐらい集めてから厳選して、ひとつひとつの恐怖にリアリティを持たせて組み立てる、ということを今回の展示ではかなり意識しましたね」

 

開幕から2週間にして多数の来場者を獲得している同展だが、最後に今後の展望について明かしてくれた。

 

「今回の恐怖心展は海外に持っていけるフォーマットではないかと考えています。恐怖心自体は人類が始まった時からあるものだと思っていて、人間がどんどん進化するにつれてどんどんいろんな恐怖心が増えていき、特にSNSが誕生してからは自分の顔に対する恐怖心や『FOMO(編集部注:Fear Of Mssing Outの略)』と呼ばれる、SNSとかで情報に取り残されることに恐怖を覚える人とかも出てきているわけです。そういう時代や地域によっての恐怖っていうものを展示する、というフォーマットはもしかしたら世界に行けるかもしれないと思っています」

 

【INFORMATION】

「恐怖心展」

会期:2025年7月18日(金)〜8月31日(日)各日11:00〜20:00
場所:東京・渋谷「BEAMギャラリー」
チケット代:2300円(税込)
※最終入場は閉館30分前
※小学生以上は有料
※日時指定券、期間有効券の販売あり

 

(C)2025「恐怖心展」実行委員会

 

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出典元:

WEB女性自身

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