劇場版『TOKYO MER』が大ヒット公開中の鈴木亮平(撮影:藤原宏/Pygmy Company) 画像を見る

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』で主演を務めた鈴木亮平(42)。鹿児島・沖縄の火山島を舞台にした本作では、自然の猛威に立ち向かう人々の姿が力強く描かれている。以前に比べても過酷な現場、猛暑を乗り切るって?

 

「今回は医療従事者だけでなく、島の人たちがそれぞれの役割で命を救おうとするんです。誰もがヒーローになれるーーそのメッセージを、島民の行動を通して感じてもらえたらと思っています」

 

演じる喜多見先生も、今作では一歩引いた立場で南海MERチームを見守る姿が印象的だ。

 

「自分が引っ張るというより、彼らが自立して最強のチームになっていく過程を大事にしました。現場では全力ですが、“自分がいなくても大丈夫”と信じて任せる。それが今回の喜多見の役割でした」

 

沖縄での撮影は、火山灰が舞うなかで人を担いで砂浜を走るなど、過酷を極めたという。

 

「火山灰の中での撮影は、本当に全員が灰まみれでした。特に砂浜で傷病者を運ぶシーンは、砂に足を取られて全然前に進めず、きつかったですね」

 

役づくりにおいては、特殊車両での手術シーンへの準備を怠らなかった。

 

「オペの動きって、しばらく離れていると忘れるんです。家にオペセットをずっと置いているので、それを使って動きを思い出していました。緊急時の動きって、体に染み込んでないと出てこないんですよね」

 

共演者の演技に心動かされた場面も多かったという。

 

菜々緒さんが演じる夏梅が『私も震えてる』と言って、仲間の手を握るシーンがすごくよくて。どんなに強そうに見えても、みんな不安なんだなって。スーパーヒーローじゃなくても、踏み出す一歩が誰かを救う。それが伝わってきました」

 

今回の舞台は、実際に地震が続くトカラ列島を想起させるが、島民への思いとは?

 

「以前、撮影でお世話になった鹿児島の方が被災されていることに、今、とても心を痛めています。先日諏訪之瀬島の方から、『公開楽しみにしています。ぜひ島に来てください』とメッセージをいただきました。島民にとって自然は脅威にもなりますが、愛着のある存在でもある。地震は続いていても、それを受け入れて日常生活を続けているんだと実感しました」

 

最後に、猛暑の現場をどう乗り切るかを聞いてみた。

 

「少なくとも、仕事中は『暑い』って言わないというルールを自分に課しています。暑いと言っても涼しくならないし、むしろ余計に暑く感じるだけなので。地味ですけど、集中力を保つには結構、効くんですよ(笑)。パワーの源ともいわれるウナギを食べて頑張ります!」

 

【INFORMATION】

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』

鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島々を巡る『南海MER』が誕生。喜多見(鈴木)と新しいMERのメンバーたちは、医療が行き届かない離島医療に従事していたが、ある日、とある火山島で大規模な噴火が発生。迫りくる溶岩と噴石に、全島民79名が命の危機に陥る。

 

スタイリング:臼井崇(THYMON Inc,)
ヘアメーク:Kaco(ADDICT_CACE)
衣装協力:ジャケット、パンツ、ネクタイ、シューズ(ラルフ ローレン パープル レーベル)

 

画像ページ >【撮り下ろし写真あり】全身黒のスーツで強い日差しを浴びる鈴木亮平(他1枚)

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