「夫を殺害した犯人が心神喪失で不起訴に…」漫画家・森園みるくさんが語った15年前の事件当日の後悔と「これからの夢」
画像を見る 漫画家のほか、最近は占い師の活動も行う森園みるくさん

 

■結婚から14年、事件はある日突然起こった――

 

「その日も、原作の締め切りで切羽詰まっているころでした。まだ何もできていない状態で、村崎さんはパソコンの前で『うぅ〜』と唸っていました。夕方ごろ、食事に誘ったんですが『食べに行ける状況じゃないだろ!』と怒鳴られて。ピリピリした彼をおいて、私は一人で食事に出かけたんです。

 

2時間ほど外で時間をつぶしてから、原作が上がって、村崎さんの機嫌も直っていることを願いながら帰宅すると、自宅の前に何台ものパトカーが停まり、規制線が張られていたんです」

 

警察官に誘導されたパトカーの中で、森園さんは事件の報告を受けたという。村崎さんを刺殺した犯人は、現場から警察に「今、人を殺しました」と自ら通報し、既に警察署に連行され、遺体も警察病院に運ばれた後だった。すべては、森園さんが家を空けていた2時間の間に起きていたのだ。

 

森園さんは精神的なショックから、事件現場となった自宅に帰ることができず、それから8カ月余り、ウィークリーマンションで暮らすことに。そして、“ある後悔”に苛まれ、食事も満足に取れず、眠れない日々を過ごした。その間、家族以外のほとんどの人との連絡を遮断し、仕事もできる状況ではなかった。

 

「事件当日、私はいつもの癖で、玄関に鍵をかけずに出かけたんです。それで、『もし鍵をかけていれば彼は助かったのでは?』という責任を強く感じていました。『もしも、一緒に出かけていれば?』『私がもっと早く帰宅していれば?』とか、ぐるぐると自分を責め続けてしまい……。けんか別れのような最後だったのも後悔するばかりで。

 

でも、考えれば考えるほど、事件に関しては不思議なこともあるんです。村崎さんは、当時110kg以上もある巨漢で、空手の黒帯も所持する人。それに比べて、犯人はヒョロっとした細身の男。明らかな体格差があるのに、一方的に刺されるなんてことがあるのか疑問だったんです」

 

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出典元:

WEB女性自身

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