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デビューからわずか5年目。透明感あふれる存在感で、着実にキャリアを重ねている當真あみ(18)。CMで注目を集めて以来、日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』やNHK大河ドラマ『どうする家康』、そして主演ドラマ『ちはやふる ―めぐり―』など話題作に次々と出演。清らかな雰囲気と確かな演技力で、同世代の中でもひときわ輝きを放っている。

 

そんな彼女が主演を務める最新作が、映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』だ。余命を宣告されながらも前を向いて生きる少女・桜井萌を演じている。

 

「台本を読んだとき、萌と日向くんのピュアな恋だけでなく、家族や友人との愛情がとても温かく描かれていて、すぐに引き込まれました。登場人物がみんな、誰かのために行動できるところが素敵だと思いました」

 

明るく天真爛漫で、どこか不思議な魅力を持つ萌。

 

「自分との共通点はほとんどなかったです。私はそこまで明るいタイプじゃないので、自分に重ねて演じたというより、監督と話しながら“萌らしさ”を探していきました。天然っぽさやテンションが高いところなど、自分にない部分を演じるのは難しかったですね」

 

印象に残るのは、友だちとデートのシミュレーションをするシーン。

 

「『自由に話してみて』と言われて、ほとんどアドリブで会話をしたんです。すごく楽しかったですね(笑)」

 

一方、クライマックスの病室の場面では、自然に涙がこぼれたという。

 

「日向くんが萌にひまわりを見せてくれるシーンは、意識しなくても涙が出ちゃって……。撮影も終盤だったので、気持ちが込み上げてきたんだと思います」

 

もし自分が萌のように、限られた時間を宣告されたら?

 

「たぶん『好きなことをやろう!』って前向きに考えると思います。萌ちゃんみたいに恋をするというより、今そばにいる人を大切にして、やり残したことを一つずつやっていきたいですね」

 

その素顔は思い立ったらすぐ行動に移すタイプ。最近は京都へひとり旅に出かけ、御朱印を13カ所も集めたという。

 

「休日の3日前に急に行こう! と思って(笑)。ChatGPTにスケジュールを立ててもらって、そのとおりに巡りました。パッと思いついたことをやっている時間が楽しいんです」

 

10代俳優のトップランナーとして注目が高まるなか、今の自分をどう捉えているのだろうか。

 

「素敵な機会をたくさんいただけているなと思います。お芝居も、現場での過ごし方も、先輩方を見て学ぶことが本当に多くて。映画で観て勉強するのとはまた違って、直接話して受け取れるというのは本当にありがたいです。今はどんどん吸収する時期だと思うので、その経験を自分の力に変えて、まだやったことのない役にも挑戦していきたいです」

 

【INFORMATION】

映画『ストロベリームーン余命半年の恋』(全国公開中)

余命半年と宣告された桜井萌(當真)は、高校で出会った日向(齋藤潤)に初めての恋をする。萌の誕生日に、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという満月「ストロベリームーン」を見に行く夢をかなえた2人。しかし、その日を境に萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由、そして13年後に届く真実とは……?

 

ヘアメーク:SAKURA(まきうらオフィス)
スタイリング:大村淳子

 

画像ページ >【撮り下ろし写真あり】透明感あふれる存在感で、着実にキャリアを重ねている當真あみ(他4枚)

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