(撮影:夛留見彩) 画像を見る

「伝統文化は日本の誇りであり魅力。日本のことを知らない世界のひとたちに日本はこういう国です、と伝えられる財産みたいなものだと思います」

 

上野の森美術館で開催中の「正倉院 THE SHOW ―感じる。今、ここにある奇跡―」のオフィシャルサポーターに任命された鈴木福(21)。実は祖母と母は箏、祖父と叔父は尺八の演奏家、父親は和楽器問屋の職人という国宝級の伝統一家。鈴木がサポーターに選ばれたのもそのご縁があってのこと。

 

「僕も月に1~2回は祖父に尺八のレッスンを受けていて、演奏会にも出演しているんですよね」

 

9000件もの宝物を1300年近く守り続けた奇跡の宝庫・正倉院の模型やレプリカで再現された宝物の数々が展示されており、“天平の音色”と称される螺鈿紫檀五絃琵琶や、織田信長らが欲したことで知られる香木・蘭奢待の香りを再現した体験コーナーを鑑賞した鈴木。

 

「教科書のなかで見ていたものが目の前にあるのがすごいことだし、きらびやかですね。蘭奢待は、当時の武将たちはこういう香りを求めていたんだな、という思いをはせることができました。すごく貴重な体験です」

 

巨大スクリーンに映し出される、宝物を360度からスキャンし、3Dデジタルデータにした映像は圧巻で「映像美に合わせた音響も素敵で没入感がありました」と絶賛。そんな鈴木の一押しポイントは?

 

「さまざまな角度から正倉院の魅力にアプローチしているので、きっと誰かにとってどこか一つは心に刺さる展示物が集まった展覧会になっていると思います」

 

【INFORMATION】

「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」

東京・上野の森美術館にて11月9日まで開催。最新のデジタルデータで宝物の細部や質感のリアルな再現や現代アーティストとのコラボ企画なども。

 

画像ページ >【写真あり】優雅で豊かな“天平の音色”に没入体験する鈴木福(他2枚)

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