(撮影:谷口巧/Pygmy Company) 画像を見る

「恋愛の傷は、自分を成長させてくれるものだと思う」と語る神尾楓珠(26)。放送中の主演ドラマ『すべての恋が終わるとしても』は、切なくも心に響く群像ラブストーリーだ。劇中では、ほろ苦い“恋の終わり”についても、丁寧に描かれている。

 

「たとえ終わってしまっても、恋愛を通して自分にはない価値観に触れることが、人間としての深みにつながるんじゃないかと思います。相手との考え方の違いで傷付くこともありますけど、新しい視点を知れば自分の視野も広がりますし。痛みを糧にできるのも、恋愛の素敵なところですよね」

 

本作は、神尾演じる主人公・真央と、W主演の葵わかな演じる由宇との恋愛模様を中心に、複雑な思いを抱えた男女の物語が、少しずつ絡み合って展開していく。

 

「初めて脚本を読んだとき、一瞬で物語に引き込まれました。共感できるシチュエーションもたくさんあるし、一方ですごくドラマチックな展開もあって。視聴者の方々にも、ストーリーに入り込みながら、見てもらえたらうれしいですね」

 

第1話では、真央と由宇が出会った高校時代の様子が描かれ、神尾も初々しい制服姿を披露していた。

 

「制服を着るのは久しぶりだったし、2人の甘酸っぱい空気感が少し恥ずかしくもあったんですが、それが高校生らしい“みずみずしさ”につながっていたような気がします。僕自身の高校時代の恋愛を振り返ると、意地を張ってしまうことも多くて、真央のように素直に相手を思いやることはできなかったですね。真央は精神的に成熟していて、芯の強いキャラクターだなと思います」

 

そんな神尾は今年、俳優生活10周年を迎えた。これまでの活動を振り返ってもらうと、「そんなに時間がたったとは思えない」と話す。

 

「あっという間ではなかったですけど、10年という数字に実感は湧きません。僕よりうまい人はたくさんいるので、続けてお仕事をいただけているのが、本当にありがたいです。自己評価が低くて、まだ自信は持てないんですが、お芝居をすることは大好きです。これからも楽しみながら、演じることを続けていきたいと思います」

 

【INFORMATION】

『すべての恋が終わるとしても』(ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15~)

高校卒業後、由宇(葵わかな)と遠距離恋愛をしていた真央(神尾楓珠)は、ある日突然別れを告げる。3年後、偶然の再会を果たした2人は、仕事仲間として新しい関係を築いていくのだが……。

 

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