「女優を続けてほしい」とメッセージが…森口博子 涙で明かす中山美穂さんとの「FAX文通」
画像を見る 1996年、レコード会社社員の結婚披露宴に一緒に出席した森口さんと美穂さん(写真:本誌写真部)

 

■「『私たち40周年だね』そう言っているようで」

 

2003年に美穂さんはフランスに移住後、2014年に帰国。一方、森口さんはタレントとして、そして人気歌手、女優として忙しい日々を送っていた。でも、互いの存在をいつも気にかけていた。

 

「電話で『久しぶりに食事でもしたいね。時間があったら会おうね』ってたわいのない話をしたんですが……それが最後でした」

 

訃報は突然だった。森口さんは自身がDJを務めるラジオ番組の生放送中だった。アナウンサーが血相を変えて収録室に飛び込んできてニュース速報を読み上げた。

 

――中山美穂さんが亡くなりました。

 

頭が真っ白になった。

 

「放送は続いていたので『ただ驚いています』と伝えて、『後でゆっくりと美穂ちゃんと私の中で、お話しする時間を作りたいと思います』と言ったのだけは覚えています」

 

今年、ともにデビュー40周年を迎えた“年下の同期”のことを思いながら、森口さんはこう語る。

 

「『お互い40周年だね。おめでとう』って祝福の言葉をかけてあげたいなって。実はこの取材があるって知らずに、たまたま引き出しを整理していたら美穂ちゃんのFAXがたくさん出てきたんです。美穂ちゃんも『40周年だね、私たち』って、言っているような気がします。

 

今年の3月に美穂ちゃんの40周年のボックス(『~Miho Nakayama 40th Anniversary~ 中山美穂「ザ・ベストテン」永久保存版』キングレコード)が発売されました。生前、この企画をすごく楽しみにしていたそうで、たくさんの人に『聴いてほしい』っていう気持ちがあったと思うから、今それを伝えてあげたいんです。この取材を通じて、声を大にして」

 

そう笑う森口さんの目は涙でうるんでいた。

 

(取材・文:インタビューマン山下)

 

画像ページ >【写真あり】今年40周年を迎えた森口博子さん(他2枚)

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