「才能がない」と事務所からクビ宣告まで…森口博子 不遇の下積み時代救った「タモリの金言」
画像を見る 1991年、念願の紅白の舞台に立った森口博子さん(写真:本誌写真部)

 

■「過去を追いかけてもどうしようもない」タモリさんの言葉に奮起

 

明るいキャラクターと、軽快なトークで瞬く間にバラエティには欠かせない存在になった。1989年10月から1997年3月まで『笑っていいとも!』(フジテレビ)にレギュラー出演。MCのタモリさんは中学校の先輩でもある。

 

「今では考えられないんですけど、当時はめっちゃ落ち込みやすい性格で。生放送中に『あれ、大丈夫だったのかな』と思って次のコーナーまで引きずって、何にもいいことないまま終わっちゃうみたいなことがよくありました。

 

それをタモリさんに『どうやったら(芸能活動は)長続きするんですか』ってセットの裏で聞いたんです。そしたら『反省しないことだね』って。『過ぎたことはもう終わってて、時間はもう流れていってるんだから、過去を追いかけたって、もうどうしようもないんだから』って。まさに私のための話ですね(笑)」

 

タレントとしての実力をぐんぐん伸ばしていった森口さん。だが、片時も歌うことを忘れたことはなかった。

 

1991年、努力は報われることになる。劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主題歌「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」がオリコン9位に輝き、その年の「NHK紅白歌合戦」(NHK)への出場が決まったのだ。

 

「やっと歌手としてスタートラインに立つことができたと思いました。思い描いていた歌手生活がようやくスタートできたなっていうのと、みんな私のことをバラエティタレントだと思っていたので、歌を聞いて感動しましたとか、泣きましたとか、歌声にびっくりしました、歌手だったんですねとか、感想をいただいて嬉しかったです。本当にがんばってきてよかったなと」

 

この年から6年連続で紅白出場を果たした森口さん。福岡から上京するときに抱いていた夢を見事実現させたのだ。

 

(取材・文:インタビューマン山下)

 

【後編】「夢には締切がない」森口博子 50代で初めてレコ大のステージに…若者世代からも歌唱力絶賛された“転機”【デビュー40周年】へ続く

 

画像ページ >【写真あり】バラエティで大人気に! 1990年には原宿にタレントショップもオープン(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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