「お前を殺してやる!」美輪明宏さんの迫力に震え上がって…小説家・平野啓一郎が明かす交流秘話
画像を見る 2008年に平野さんは美輪さんと瀬戸内寂聴さん(故人)との共著も出した(写真:御堂義乘)

 

■「今度はお前を殺してやる!」

 

美輪さんの話術はもちろん、その迫力もまた圧巻だった。平野さんが今も忘れられないというのが、美輪さん本人から聞いた、故・石原慎太郎氏との逸話だ。

 

「美輪さんがある式典に招かれたとき、控室に石原慎太郎さんがいたそうなんです。そこで美輪さんと犬猿の仲だった彼が、『今日ここに招かれている人の中に、一人だけ納得できない人間が混じっている』と、美輪さんを当てこするようなことを言ったらしいんですね」

 

それに対し、少しもひるむことなく美輪さんはこう言い返したという。

 

「あんたなんか、お父さんへのコンプレックスだけを肥大化させて生きてきただけで、自分自身には何もないじゃない」

 

石原氏は怒って控室を出て行った。その後、美輪さんが廊下に出ると、石原氏は廊下に仁王立ちで待ち構えていて、「三島を殺したのは、お前だ!」と怒鳴ったという。

 

その話をしていた美輪さんは、不意にその場面を実演してみせた。

 

「『私は、こう言ってあげたのよ』とおっしゃって、『そうよ。私が殺したのよ。今度は、お前を殺してやる!』と。その場面を実演してくださったのですが、それは大変な迫力で、その眼力に見ている僕の方が恐くなるほどでした。」

 

その迫真の演技は、平野さんを震え上がらせた。

 

「あの迫力はすごかった。目も、声も、全部ですね。石原慎太郎さんは無言のままその場から立ち去ったそうですが、やはり恐くなったんでしょう」

 

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出典元:

WEB女性自身

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