■2人の母親からの言葉を思い出し「病気と闘い、前向きに生きる」と決心
「真っ先に頭に浮かんだのは、これから歌は歌えるのか。声が出なくなってしまわないか。ステージに立てるのか……。そんなネガティブな不安ばかりが頭の中をよぎりました。でも、すぐに子どものころ2人の母から言われた言葉を思い出し、病気と闘い、前向きに生きると決めたんです」
美川さんには“生みの親”と“育ての親”、2人の母親がいた。2歳のとき、実母が結核になり、実母の姉夫婦に預けられて育ったのだ。その2人の母親からは、ことあるごとに“あんたはしぶとい子だから大丈夫よ”と、励まされながら育ってきたという。
「人生長く生きていれば、気弱になることだってありますよ。でもそういうときは、いつも母たちの言葉を思い出すの。そうすると“もっと強く生きなきゃダメ!”って、頭の中のスイッチがパッと切り替わる。私、もともと精神力が強いから(笑)。
だから今回病気になってからも、“落ち込んでいる場合じゃない、これからもっともっと頑張らないと――”。毎日自分にそう言い聞かせているの」
その言葉のとおり、美川さんは退院後、すぐさま復帰に向けた筋力トレーニングを開始する。
「週に2回、リハビリに通ってストレッチを中心にウエートトレーニングを続けています。これがハードなのよ(笑)。最初はつらくて苦しかったけど、ステージにしっかり立って歌うために頑張らなきゃ、と思いながら、必死でやってます。
トレーニングは家でも毎日10kgのダンベルを両手で持って、スクワットを20回。それから5kgのダンベルを片手で持って、片足でもスクワットをやってます。
リハビリを始めたころは3kgのダンベルを持つのも大変だったけど、いまは10kgでも平気。おかげで足腰の筋力が入院前より強くなったわよ(笑)」
退院後しばらくは、転倒リスクを減らすため、外出時は車いすで移動していたが、足腰の筋力アップが功を奏し、いまでは大好きなショッピングも自らの足で歩いて楽しんでいるそうだ。
現在、病院で処方されたパーキンソン病の治療薬を1日4回服用しながら、体の運動機能を強化。海外旅行にも行けるまで体調は回復し、元気そのもの。症状も安定している。
そんな美川さん、病気を機に入院中からテレビでニュース番組をよく見るようになったという。
最近気になったニュースは?
「あの男よ、トランプ大統領!
何とかしてほしいわよ。だって、彼が何か言ったり、SNSで発信するたびに、世界中が振り回されるんだから。
イランへの攻撃もそうだし、石油の問題、関税や移民政策などでもやりたい放題。アメリカ国内でもトラブルが起きているし、世界中の人たちが迷惑しているわよ。
ホント、“おだまり!”って、言ってやりたいわね(笑)。早く次の大統領に代わってほしいわ」
“芸能界のご意見番”が、まさか世界情勢まで鋭く斬ってくれるとは……。
