ヘイ・マンデー&メトロ・ステーション
ライブレポート@渋谷CLUB QUATTRO
フロリダ州パーム・ビーチ出身、紅一点とってもキュートなボーカリスト、キャサディー・ポープ率いる5人組バンド“ヘイ・マンデー”と、ただいまアメリカ国内で大ブレイク中のエレクトロ・ポップ・バンド“メトロ・ステーション”が東京・渋谷クラブクアトロでジョイントライブを行った。
“フォール・アウト・ボーイ”の前座としてやってきた、今年の2月 の来日公演に続き、ロミヒーにとって2度目の“ヘイ・マンデー”は、すっかり貫禄もついて自信たっぷり、エネルギッシュなライブをみせてくれた!
“第2のアヴリル・ラヴィーン”なんて呼び声高いキャサディーは、黒髪に金のメッシュというロックガール風なヘアースタイルと、黒の大きなリボンがついたかわいいTシャツを着て登場!スタートから狭いステージを走りまわり、右腕を垂直に高く掲げて観客を煽った。「みんな元気?実は、さっきまで頭が痛かったんだけど、今はすっかり消えたわ!」そういって、マイクを持った手を上下に大きく振りながら、ヘッドバッキングして見せた。一曲目の「SET OFF」からずっ~とエネルギーを解放しっぱなし、スピード感のある楽曲が続いて、「ARIZONA」でちょっとブレイク。
「水ほしい?」とキャサディーがペットボトルの水を持ちながら、フロアーで息を切らしながらノリまくりのファンに向かって思いっきり撒き放ち、クアトロの熱気をクール・ダウン。「私も水が必要なの。ちょっと待ってて!」といってかわいく舌をぺロっと出すとおいしいそうにゴクリと飲んだ。「CANDLES」では携帯のバックライトによるやさしい光が、フロアーのあちらこちらで放たれた。キャサディーは一人ステージに立ち、アコースティックギターを持ちながら歌い始めると、後に続いてメンバーが重なり合い美しいサウンドを響き渡らせた。曲の途中で、ギターのアレックスとおどけてみせたり、かわいく手を振って歓声に応えたりと、パフォーマンス力もグンとUPしたパワー全開、最高のショーだった。
続いて登場は、ハリウッド、カリフォルニア州からやってきた“メトロ・ステーション”。全米で大人気のヤングセレブ、マイリー・サイラスのお兄ちゃんトレイス・サイラスがいるバンドということでも話題で、一目そのお兄ちゃんの姿を観ようと多くのファンやマスコミが集まった。ステージ左にセットされたシンセサイザーに、ピンクのメガネをかけたメンバーのブレイクが登場し、ドラム、ギターと位置につくと、すんごい勢いでジャンプしながら現れたのがトレイスだった!初来日、初ライブ、生で観たトレイスの印象はデカイ!とにかくデカイ!隣では明石家さんまのお嬢さん、IMALUちゃんが大興奮しながらみていた!2メートルあるんじゃないかと思うくらいの長身で、手も長い、足も長い、(おまけに顔も長い)トレイスが、クアトロの狭いステージをジャンプしたり、走り回ったり、いつかどこかに頭でもぶつけるんじゃないか?って、観ているこちらがハラハラドキドキ。(そう言えは、ヘイ・マンデーが終わって、セットチェンジしていた時、妙に天井のライトの位置を気にしていたスタッフがいたのは、このためだったのかな?)緊張しているのか、観客の煽りかたがなんだか必至に見えた。ぱっつんナナメ前髪の黒髪で、首までTATOOがギッシリ彫られた上半身。噂によると“MOM”と彫って以来、どんどん増えていくTATOOに対して、トレイスのお母さんはトレイス本人に何もいえなくなったとか。右手の甲には“CYRUS”の文字と、お父さんのビリー?の似顔絵らしきデザインが見える。皮膚呼吸できるのかな~?一曲目が終わるとギターチェンジ。これがほぼ最後まで、曲が終わるごとに続けられ、ギターストラップを首から外しては「ほ~ら、よっ」といった具合に投げ渡す。受け取るスタッフの目も、笑っちゃうくらいにむちゃくちゃ真剣だ!
3曲目の「SEVENTEEN FOREVER」が終わってもテンションは上がったまま。凄い!ここでトレイスは着ていた黒のランニングシャツを脱ぎ棄て、上半身を露わにし、TATOOを見せつけ、観客を驚かせた!シャツを絞ったら何リットルも汗がでてきそうだ!やばい、ロミヒーはここでなんだか気遅れしてしまっていた。「NOW THAT WE ARE DONE」の始まりに、T.REXの名曲「GET IT ON」のギターリフを弾いてみせた。メロイックサインを天高く掲げるトレイスをみると、メトロ・ステーションってメタルバンドでもあるんだっけ?ルックスからもそんな風にみえてしまう。トレイスばかりに目がいってしまっていたが、他のメンバーもたんたんと自分の役割を果たしながら演奏を続けていた。「ここは超熱いぜ!俺たち、日本に来られて心のそこから喜んでいるぜ〜」みたいなことを言って、大男トレイスはウィンクと投げキッスをした(笑)。ところでトレイスは、ギター兼ウィスパーボイスという担当で、八代亜紀のようなハスキーな囁き声を出して歌っている。「DISCO」の途中で、たっぷりと汗を拭きとったタオルを観客の中へ投げ入れると、なんと奪い合いとなっていた(驚!)。アンコールは「SHAKE IT」。ただいまラジオでパワープッシュ中のこの曲。全員で大合唱となった。ヘイ・マンデーに続き、メトロ・ステーションも最後まで観客のテンションを高くキープしたまま元気いっぱいのライブを見せてくれた。ずっ〜とトレイスばかりに目が奪われてしまったライブで、なんだかスゴイもの見ちゃった感が残ったまま会場を後にしたけど、将来はエアロスミスのスティーブン・タイラーのような、一度見たら忘れられないカリスマ性のあるミュージシャンにきっとなっている気がする~! 期待大です!
【撮影:Yoshika Horita】
【9月からの北米公演が決定したサイラス兄弟】
ヘイ・マンデー【セットリスト】
・ Set Off
・ Shoulda Tried Harder
・ Run Don’t Walk
・ Obvious
・ Josey
・ Arizona
・ Hurricane Streets ※この曲ちょっと確認ができませんでした。スミマセン!
・ Candles
・ Homecoming
・ How You Love Me Now
『HOLD ON TIGHT/ホールド・オン・タイト』
【CD】価格¥1,995(税込)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより発売中
METRO STATION【セットリスト】
#1. Wish We Were Older
#2. Coming Around
#3. Seventeen Forever
#4. Now That We’re Done
#5. California
#6. Kelsey
#7. Tell Me What To Do
#8. Disco
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#9. Shake It
#10. Control
『METRO STATION /メトロ・ステーション』
【CD】価格¥1,995(税込)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより発売中