ジェイミー・カラム インタビュー
ハスキーボイスとジャズピアノでファンを魅了するシンガーソングライター、ジェイミー・カラム(30)。5枚目のアルバム『THE PURSUIT』を引っ提げ、ファン待望の3年振りの単独公演がスタートします。さすが英国紳士らしく(!?)、片手にティ―・カップを持ちながら語ってくれたインタビューの模様をお届け!ちなみに飲んでいたのは、「日本茶も大好きなんだけど、今日は喉にもやさしいハーブ・ティ―だよ」とのことでした! ジェイミー・カラム 日本に来る楽しみはね、食べ物。和食がとにかく大好きなんだ。地下鉄を駆使しショッピングも楽しんでるんだけどしょっちゅう迷子になっちゃうんだ(笑)。たくさん買い物をして地元に帰ると、「それって、どこで買ったの?」っていつも聞かれるよ!来日するたびに、今までとは違う新しいエネルギーを、ここ日本で感じるんだ。居るだけで、心地が良くて、本当に楽しいよ。 ―― 5枚目のアルバム『THE PURSUIT』完成、おめでとうございます!とても楽しく聴いています。ピアノもさることながら、ジェイミーの声が大好きです。声のために気をつけていることはある? ジェイミー アリガトウ!僕は、タバコも吸うしお酒も飲むし、夜遊びだってするよ(笑)。ほとんどのひとは、歌うことを始める時、好きなアーティストの歌い方なんかをコピーするよね。 |
大事なことは、自分のカラ―を学ぶこと。少しづつ、自分ならではの歌い方、表現方法をみつけていって、自分だけのオリジナルをみつけることが大切だよ。
―― グランドピアノが爆破している、とてもインパクトのあるアルバムジャケットですが、これはCG?それとも本物のピアノを使用したとか?
ジェイミー ハハハ!ヤマハのロゴがみえると思うんだけど、実はこれ本物じゃなくて、撮影のために作った実寸大のピアノなんだ。ハリウッド映画で活躍する特殊効果チームが作ったものなんだけど、綺麗に爆破シーンが撮影できるようにって、鍵盤の飛び散る方向まで計算されているんだよ!1秒に1000コマを撮る、特殊なカメラで撮影したんだ。爆破は一瞬だけど後からスローモーションでみると、飛び散る様子がよくわかるんだ。でもね、君みたいに「本物のピアノ?」って聞かれたときにはちょっと意地悪っぽく、「孤児院から盗んできたんだ!」って冗談を言うようにしているんだ(笑)。悪い奴でしょ?ハハハ!
―― 必ずそこ書きますね!ところで今作は、恋愛について書かれた曲が多くみられますが、ラブソングを書くのにパーフェクトなタイミングだったのでしょうか?(婚約期間中であったこともあり)インスピレーションを受けた出来事なんかがあったのでは・・・? ジェイミー 特別、何かひとつあったというわけではないんだけどね、自分が生きている毎日の生活の中で起きる重大なこと、例えば、生や死や結婚なんてものは曲を書くのに大きく影響を受けるものだよ。自分が経験してきたものは、何らかの形で多かれ少なかれ影響されるよ。 ―― 1月に、元モデルで作家のソフィー・ダ―ルさんと御結婚されたそうで、おめでとうございます。指輪もキラリと輝いてますね! ジェイミー うん?これ?この指輪はおじいちゃんからもらった指輪で・・・あっ!こっち?こっちの結婚指輪のことか!(写真下)ドウモアリガトウ! |
―― とてもロマンチックな結婚式だったそうですね!
ジェイミー 彼女も有名人だったし、完全にプライベートな式というわけには行かなかったけど、家族や親しい友人が集まったとても温かい式だったよ。4月の来日公演には、彼女も一緒に連れて来たいと思っているよ。去年、フェスティバルがあって一緒に来日したときも、「もうイギリスに帰りたくない!」っていうくらい日本を気に入っていたから、彼女もまた日本に行けることをとても楽しみにしているんだ。
―― 日本に、セカンドハウスを買ったらどうですか?
ジェイミー うん!いいアイデアだね、でも日本の住宅って小さいんでしょ?彼女は僕より20センチも背が高いから天井が高い家じゃないと・・・(笑)。
―― 探しておきます(?)。それでは、音楽に対する将来についてお聞きしたいのですが、アルバム『THE PURSUIT』のタイトルのように、今後追い求めていきたいものは何ですか?
ジェイミー う~ん、そうだね~、クリエイティブでい続けるということは、非常にハードなことだけど、インスピレーションにわく、物や事に触れ、さらにそれらに栄養を与え続けて行きたいと思っているよ。そうしながらアルバムを作り続けて行きたいね。僕はこの職業を“マジカル”だと思っている。業界に長くいるとマンネリ化してくる人もいるんだけど、僕は常に新しい何かを追い求めていきたい。今回のアルバム『THE PURSUIT』は、僕のキャリアにとっても新しいチャプターとなる作品なんだ。新しいサウンドを取り入れ、さらにステップアップしたいという気持ちが強くあらわれた作品なんだ。このアルバムを節目に、これからも音楽を“パ―ス―ト(追及)”していくよ!妥協することなくね。
―― 音楽に対して、今後もフォーカスして行くという真摯な姿勢を伺ったところで、意地悪な質問ですが、もしミュージシャンではなかったら、何をやっていたでしょうか?イケメンですし多才でいらっしゃるので、俳優とか? ジェイミー (後ろを振り返って)エッ?誰がイケメンだって?僕のこと?(笑)。僕は、書くことが大好きなんだ。本を書いたり、映画を勉強していたこともあるので、脚本とか、何かしら書くことを職業としていると思うな?そうそう、タケシ・キタノの映画音楽って、久石譲さんが手がけられているんだよね、いつか僕もやってみたいな~。その場でどんどん書いて作品を作っていく、想像性に関わることをしていると思うよ! ―― やはりクリエイティヴなことなんですね。では、最後にこのアルバムを聴くためのおススメ方法を教えてください! ジェイミー ダンスフロア―でも、バ―でも、バスタイムに目覚めの朝に、出かけの前にも、どんなシチュエーションにもマッチするアルバムだよ。裸で聴いてもね! ―― 来日公演はどんな感じになりそうですか? ジェイミー そうだね~、僕のライブにはセットリストがないんだ。ステージに上がって、お客さんの反応をみながら楽しいライブにしたいと思っているよ!それから原宿で買った新しいスニーカーを履いてね!楽しみにしていてね! |
撮影こぼれ話
★椅子とテーブルだけの取材部屋を見渡しながら「面白い写真を撮るには、難し部屋だねぇ~」といいながらも、とても協力的なジェイミーでした!(着ているのはBECKの Tシャツ) ★ |
★2月12日 タワーレコード渋谷店で行われたライブイベントにて★ |
公演情報
大阪
4月5日(月)
NAMBA HATCH
東京
4月7日(水)
JCB HALL (SEAT DAY)
4月8日(木)
ZEPP TOKYO(STANDING DAY)
(問)http://smash-jpn.com/index.php
アルバム
『THE PURSUIT』 |
撮影/高田崇平