話題の3D映画『エアベンダー』で初の悪役に挑戦!デヴ・パテル インタビュー

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公開中の映画『エアベンダー』で“火の王国”のズーコ王子を演じたデヴ・パテル。‘90年4月23日生まれ、英国ロンドン出身の20歳。数百人の応募者の中からアンウォー役に選ばれ、英テレビ『スキンズ』でデビュー。アカデミー賞8部門に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』のジャマル役では、観客に強烈な印象を残したあの男の子です。実はテコンドー04年世界大会銅メダル受賞という腕前の持ち主でもあるんです!今回はそんな彼の素顔に迫ります!

―― 今作品で“火の国”のズーコ王子を演じられましたが、役づくりで工夫されたところはありましたか?
デヴ・パテル(以下デヴ) いわゆる訓練用のブートキャンプというのを僕たち俳優はやらせれて、実際に、殺陣の動きなんかを練習したんだ。僕自身、子供の頃からテコンドーをやっていたんで、特に役に立ったよ!

―― 子供の頃、すごくやんちゃだったそうですね。何か問題起こしたりしましたか?
imageデヴ そう、すごくやんちゃな子だったんだ。クラスでも先生のモノマネをしてみんなを笑わせて、『廊下に立ってなさい!』って言われるような子供だった。人のもの真似がうまいっていうのも、もしかすると今の俳優の仕事に役に立ってるのかもしれないね。ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかジェット・リーにすごく憧れていて、お母さんが『そんなに好きだったらあなたも習いなさい』って言われて始めたんだけど、やって良かった。バイオリンとか習わされていたら、違った人生になっていたかもしれないからね。

―― 『スラムドッグ$ミリオネア』の次の作品として、M・ナイト・シャマラン監督作品を選んぶ決め手となったのは何だったんでしょうか?
デヴ 僕の俳優としての可能性を引き伸ばしたいと思っていたんだ。何をやろうかと考えていてね。おかげさまでいろんなオファーをいただいたんだ。中にはいい役もあったけど、でもこの作品だけは他のものと違ってた。特別なエネルギーをズーコ王子には感じたんだ。正直、とっても大変な役だし、大きなチャレンジだってことはわかってたけど、新人俳優としては、いろんなことに挑戦する、またはいろんな自分の可能性を伸ばす、自分自身が俳優としてより成長するということが大切だと思って、この役はピッタリだと思った。それと同時にこの作品はすばらしいスタッフに恵まれていた。有名な人たち、監督もそう。製作者のフランク・マーシャルもそう。撮影監督がアンドレー・ジャスミンという『ロード・オブ・ザ・リング』を撮影した人。だからこういったベテランのすばらしい人々と一緒に仕事をすることで、僕自身いろんなことが学べると思って、挑戦したんだ。

―― 特別なキャラクターということですが、どういう点が特別だった?
デヴ ズーコ王子はすごく芯が強い人間だと思った。だけど、それと同時に心に葛藤を持っている。それは単なる悪役ではなく、単なる邪悪だけの人間ではないと思ったんだ。やっぱり本を表紙で判断してはいけないように、彼も外見だけでは判断してほしくないと言っているんだと思ったんだ。根本的に彼は父親の愛情に飢えている青年だと。それで父親に認められたい、父親に注目されたい、愛されたいと彼は一生懸命お父さんの気を引こうとして、本当だったらやりたくないこともあえてする。そこでまた彼の中で葛藤が・・・。本当は僕はこういう人間じゃないのにこういうことをしなきゃいけないという、悪いことだけど、それでより葛藤が強くなるんだというふうに感じて演じたんだ。

―― シャマラン監督はキャラクターの傷つきやすさを、パテルさんも持ち合わせているとおっしゃっていました。演じてみて、似ていると感じたりとか、傷つきやすいと思ったことはあった?
デヴ やっぱり役を演じるときには、自分に正直で、その役のエッセンスというものを引き出して演じ、表現しなければいけないと思うんだ。ズーコ王子はそもそもマンガのキャラクターだから、マンガチックなところもある。だけど、これは実写映画だから、よりリアルに、より人間的にもしたいと思ったんだ。それをするためには、演じている僕自身の引き出しから、僕自身の要素も入れて、演じなければいけないと思った。僕自身もこの役に入り込みたいとすごく思ったんだ。

―― 演じやすかったですか? 
デヴ いや、決して楽ではなかったよ。僕はそもそもすごく活発だったり陽気だったり、常におちゃらけてるんだ。そういった僕とは正反対。ズーコ王子は何でもかんでも真剣にとらえすぎてるね。同時にまじめで。それによって自分をがんじがらめにしてるんだ。だからそういう彼を演じるのは、僕としてはとても難しかった(笑)。僕はそもそもそういう人間じゃないからね。

―― グリーンスクリーン(特撮用のスクリーン)の前ですごく苦労したとおっしゃってましね。
imageデヴ いや、すごく楽しかったよ。正直言って僕の衣装代のほうが僕のギャラよりも高かったんじゃないかな(笑)。だけど、本当に楽しくやれた。グリーンスクリーンの演技とか、特撮も、今まで経験したことのないことをやらせてもらって、苦労もしたけど、いろいろ学ぶこともできたんだ。

―― 昨日のプレミア会見の会場でも、共演者の影に角(ツノ)をつくったりして、いたずらしてましたけど、よくやるの?
デヴ ハハハ・・・よく笑われるのは、ああいったいたずらばっかりしてて、急に本番になると眉間にシワを寄せる。みんな、その切り替えの差がすごいって笑うんだ。

―― とにかく世界的なスターになったわけですが、スターになった気分ってどんな気持ちですか?
デヴ すごく不思議な感じ。シュールな感じだね。知らない人が僕の名前を知ってて、「あっ!デヴ・パテルだ」って。とてもありがたいな~と思う。それもすごく幸運だと思うし、とても誇りに思うよ。

―― そうやって名前を呼ばれて、人生変わった感じがしますか?
デヴ もちろん!俳優を始めた当初はまだ学生だったし、神様が僕にそういった人生を用意してくれたんだなあ~と思って、すごく驚いているよ。本当にありがたいと思う。

―― そもそもなぜ俳優をやってみようと、演技をしたいと思ったの?
デヴ 僕は映画を見るのが大好きで、僕にとっては何となく現実逃避だったりして、映画の世界に入り込んで、『スーパーマン』になったり『スパイダーマン』になったり、夢の世界でいるのが好きなんだ。だからやっぱり自分も演技がしたい、映画に出たいと思うようになったんだ。

―― それはちっちゃい頃からだったんですか?
デヴ そう。子供の頃から映画が好きで映画に出てみたいとね。

―― テコンドーの選手だったり格闘家だったり、そっちの道は考えなかったの?
デヴ う~ん、そうだね。俳優になっていなかったら、テコンドーの道に進めばいいかな?指導員になったりとかって思ってはいたけどね。

―― いかがでしたか?映画で思いっきりテコンドーをやられてみて、自分とは正反対のキャラクターだから、すごくスッキリしたりとか?キャラクターを演じてるんだけど、いい気分転換になったとか?
デヴ そう、まさにそれがズーコ王子自身。映画のシーンで彼が家族の写真を見て、それを大事にしまって、その後、自分がなんでこうなっちゃったんだろうって思いふけるシーンがあるんだ。負って親から追放される。そういったものに怒りを感じて、彼の手下とスパーリングをするシーンがあるんだけど、もうボコボコにしちゃうんだ。それは自分の怒りを発散してる。彼自身がそうだから、自分も演じて、そういうところを一生懸命出してみたんだ。

―― ケガはしませんでしたか?
デヴ いちばん大きなケガをしたのは、『スラムドッグ$ミリオネア』でのダンスシーンのとき。実は駅のシーンで彼女を追いかけて行ったときに転んで捻挫しちゃったんだ。かなり重症の捻挫だったけど、3日後にダンスシーンがあって、それを撮ったらすごく腫れちゃったんだ(笑)。

―― それは大変でしたね。今作品は“ファミリー”がテーマになっていますが、ご自身が、今でも両親から言われた教えでこんなことを守っているということがあったら教えてください。
デヴ 他人のようになろうとしなくていいから、自分で常にベストを尽くして、ベストの自分でいなさい、かな?

―― それはお父さんから、お母さんから?
デヴ どちらも。両親からだよ。

―― 実は、今日は日本では『七夕』と言って、織姫と彦星が年に1回しか会えない日という伝説があります。彼女と年に1回しか会えないとしたら、デヴさんだったらどんなサプライズをして喜ばせてあげますか?
デヴ ワォ! 年に1度?たった1年に1回なの。どうしよう。思いっきりハグする。

―― 短冊にお願いごとを書くと願いが叶うと言われています。映画ファンのみなさんへのプレゼントとして、何か書いてもらってもいいですか?
imageデヴ これに? いいよ。(文章が)長くなっちゃうけど。『家族が自分のことを誇りに思い、幸せに思ってくれる、そんなことを自分が出来ますように。それから是非家族を安全で健康に保ってください』

―― 家族想いなんですね。出身が英国のデヴさんから、是非ロンドンでオススメの場所があったら教えてください。お住まいのサウス・ハーロウでもいいですよ。
デヴ ハハハ・・・ハーロウじゃなくて、もし映画が好きなら映画街のレスター・スクエアに行くといいよ。もしハーロウなら僕の家に来て、ママの焼いたクッキーを食べてよね。

―― 有難うございました。では今後の予定は?
デヴ もっと映画に出たいな。自分が役者として成長できるような役どころに出会えることを願っているよ。

―― コメディだったりホラーだったり、ジャンルは問わず?
デヴ うん。どんなジャンルでも。コメディでもアクションでもヒューマン・ドラマでもね。

―― 外国映画でも?
デヴ もちろんいいよ。どこの国の映画でもね。

―― 初来日で「東京最高!」っておっしゃってましたね。
デヴ 東京大好きだよ。とっても刺激的だし、たくさん見るところがあって、人がみんなニコニコしていて。でも、もっと人が働いてる市場を見たかったな。築地の魚市場に行きたかったんだけど、今回は時間があまりなくてね。

―― 次回のお楽しみですね。
デヴ そうだね。これから(プロモーションで)ヨーロッパを周るんだ。

―― お体に気を付けて頑張ってください。ありがとうございました。
デヴ アリガトウ!

【撮影/桑原 靖】

『エアベンダー』

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丸の内ルーブル ほか全国ロードショー中/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/上映時間1時間43分
(c)2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

『エアベンダー』公式サイト

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