今やすっかりカーダシアン姉妹にお株を奪われてしまった元祖”お騒がせセレブ”のパリス・ヒルトン。久々に名前を聞いたという方も多いだろう。「今度は何をしたの?派手な夜遊び? 豪快な買い物?」 ……それぐらいならまだよかった。今回はさすがに眉をひそめてしまう。

 

「ゲイの男たちって世界でいちばんイヤラシイ人種よね。ほんとうんざり。だいたいみんなエイズにかかってるでしょ」

 

これはパリスがタクシーの中で友人と電話で交わした会話だ。これをひそかに録音し、Radar onlineに売り込んだ運転手のモラルの是非はひとまず置いておいて、あまりにも差別的な発言内容に驚きを禁じ得ない。

 

実は電話の相手はゲイの友人。その友人がGrindrという、ゲイの男性専用の出会い系アプリにログインしたということを聞いての返答だ。さらに

 

「あんたもエイズで死ぬんじゃないの?」
「もし私がゲイだったら怖すぎるわ〜」

 

とも語っている。

 

パリスの代理人はこの発言について「避妊具を使わずにセックスすることの危険性を示唆したものです」と苦しい言い訳。

 

21日になって、パリスはこの発言についてTwitterを通して謝罪した。

 

私をよく知る人なら、私が常に全力でゲイ・コミュニティを支えてきたことを理解してくれているでしょう。今朝、ゲイの友人や彼らの家族、そしてファンを傷つけてしまったことを知って動揺しています。本当にごめんなさい。

 

私は同性愛者の友人と個人的な会話をしていただけで、ゲイ・コミュニティ全体に対しての発言ではありません。HIVはゲイも、ストレートも、男性も女性も傷つけます。私はこのことと真剣に向き合っていますし、軽々しく口に出すべきではありませんでした。

 

同性愛者の人々は、私が知る中で最も強く、また最も勇敢な人々です。ゲイだからといっていじめられたり、差別されるのは間違っています。

 

あらためて、心からお詫びを言います。この謝罪の気持ちが受け入れてもらえるよう願います。

 

タクシードライバーは何の意図があってか、録音したテープの一部しか提供しなかったという。パリスにとっては、気のおけない友人相手の軽口のつもりだったかもしれないが、会話のこの部分だけを切り取って聞かされれば誰でもギョッとするだろう。現に、パリスのTwitterには非難のmentionが続々と届いている。この騒ぎは火消しに時間を要しそうだ。

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