世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズに待望の”続編”が登場するかもしれない。

シリーズは2007年に刊行された『ハリー・ポッターと死の秘宝』で完結し、10年間作られ続けた映画も『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011)で大団円を迎えた。その後はWeb上でハリー・ポッターの世界を楽しめる電子書籍配信サイト「Pottermore」がオープンしたが、ファンの期待とは裏腹に続編に関する情報はまったく出てこなかった。

しかし、本日発売の新作「The Casual Vacancy」を上梓した著者のJ.K.ローリングは26日、BBCのインタビューに応えて「素晴らしいアイディアが浮かべば、もう一度ハリー・ポッターの世界の扉を開いてもいい」と語ったのだ。

「ハリー・ポッターは、私が執筆活動をするたった1つの理由――私が本当に伝えたい、出版したいと思っていることを完璧に体現してくれた。今もし、ハリー・ポッターに関するとんでもなく素晴らしいアイディアを思いついたら、私は喜んでそれを書くわ」

これは世界中のハリー・ポッターファン、ひいては出版産業にとって大きな吉報だ、とBBCは伝えている。

「前日譚が読みたい!どうやってトム・リドルがホグワーツに行って、ヴォルデモートになってしまったのか、とか……」と具体的な希望をニュース記事のコメント欄に書いてみたり、ただ「AHHHHHH!!!!!!!」とTwitterで大興奮したりと、ファンの反応は様々だが、皆喜びをもってこの吉報を受け止めているようだ。

新作「The Casual Vacancy」は英国時間27日、いよいよ書店に並ぶ。ローリング初の大人向け作品だが、簡単なあらすじ以外に詳しい内容はほとんどわかっていない。出版するリトル・ブラウン社も発売前の書評を控えさせるなど極力情報を制限し、発売日に向けてファンを焦らし、期待と興奮を煽るという作戦を取ってきた。どれほどの勢いで売れるのか、実に見ものだ。日本語版の発売はまだアナウンスされていない。

 

 

関連カテゴリー:
関連タグ: