映画情報サイトScreen Rantは、今年公開された映画のポスターの中で、最もひどいものを選出、よりすぐりのワースト13(<a href=”http://screenrant.com/best-worst-posters-2012/” target=”blank”>The 13 Worst Movie Posters of 2012</a>)を発表した。昨年のワースト1位は『X:MEN:ファースト・ジェネレーション』だったが、今年は一体どの作品がこの不名誉な称号を授けられてしまうのだろうか。

1位は日本未公開の『The Babymakers』。妻オードリー(オリヴィア・マン)が妊娠できないのは自分に生殖能力がないからではないかと考えたトミー(ポール・シュナイダー)は、友人(ケヴィン・ヘファーナン)を雇い、数年前に預けた自分の精子を精子バンクから取り戻そうとする、というストーリー。ポスターの寸評は以下のように厳しいものとなった。


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「オリヴィア・マンは腹をすかせているような顔、ジェイ・チャンドラセカールはビックリ顔、ポール・シュナイダーは疲れているようだし、ケヴィン・ヘファーナンは変質者そのものだ。これらの表情は何の意味もなさない。このポスターは2つの理由から2012年ワースト1位となった。”精子”と”精子をもじったギャグ”だ。誰もこのポスターを買って部屋に飾ろうとは思えないだろう。面白くない。興味が持てない。魅力がない。まったくもってゾッとする」

ちなみにポスターだけではなく、映画そのものも本国での評価は非常に低かった。

10位と11位には残念ながら日本版がランクイン。10位の『ブラック&ホワイト』は本国では『This Means War』というタイトルだが、何らかの理由でアジア市場では『Black & White』に変更された。よって、日本では米国のポスターをベースに、白と黒のコントラストを前面に押し出したデザインに作り替えている。記事ではこれを「素人によるつたないPhotoshop技術だ」とバッサリ。最もいただけないのはリース・ウィザースプーンの英語表記が間違っている点だ(Reese WitherspoonがWhiterspoonになっている)。「これに気付かずポスターをリリースしてしまった関係者は許しがたい」と記事の著者は激昂している。


また、映画の内容はリース・ウィザースプーン演じるローレンを両脇の2人の男性が奪い合うというコメディだが、ポスターではまるでローレンに殺意があるかのように銃口を向けている。この点においても誤解を生じさせるひどいデザインだ、と苦言を呈している。

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11位には大ヒットした『アベンジャーズ』。「日本よ、これが映画だ」というキャッチコピーも国内で物議を醸したが、国外では日本版のポスターが最悪だと話題になっていたようだ。


記事では「マーベルが主要な登場人物とその変身バージョンをすべて入れるようにでも依頼したのか。この作品が海外で高評価を得たのは嬉しい限りだが、それは決してこのポスターのおかげじゃないということは断言できる」とゴチャゴチャしたデザインに対する辛辣な寸評が添えられている。

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13位までの全ランキングは以下のとおり。


●2012年最もひどい映画ポスターワースト13

1位 『The Babymakers』
2位 『Thankskilling 3』
3位 『So Undercover』
4位 『ダイ・ハード・ラスト・デイ』
5位 『Bad Ass』
6位 『ロックアウト』中国版
7位 『恋愛だけじゃダメかしら?』
8位 『G.I.ジョー バック2リベンジ』
9位 『Nurse』
10位 『ブラック&ホワイト』日本版
11位 『アベンジャーズ』日本版
12位 『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』
13位 『Alex Cross』

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