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現代においては、ネット上で出会いを求める人は少なくない。何度かメールやチャットで情報をやり取りし、「じゃあ、実際に会ってみようか」という流れが一般的だ。イメージ通りではない、と物別れに終わるケースもあれば、意気投合するカップルもいるだろう。いまヨーロッパで、あまりにも意気投合してしまい、会ったその日に男性が女性の顔一面に自分の名前を刺青してしまったというカップルが耳目を集めている。

 

この男性はベルギーに店を構えるタトゥーアーティストのRouslan Toumaniantz。Lesyaというロシア人女性とネットで知り合い、つい先日初めてオフラインで顔を合わせた。その数時間後には、Lesyaの両頬を埋め尽くすように、ゴシック体でRouslanの名前が刺青されていた。Lesyaは「これは私たちの永遠の愛情のシンボルなの。彼にだったらどんなに大きい刺青でも入れてもらってかまわないわ」とうっとりした口調で話しているとか。Toumaniantzも「ロマンチックだろ。今日、間違ったことは何一つしてないぜ。俺たちは愛し合っているんだ」と胸を張る。2人はモスクワで結婚することを計画しているという。

 

Rouslanは以前にも、「3つだけ星を彫ってほしい」と依頼してきた10代の少女の顔に、56個もの星を彫り話題となった人物。しかし、これは後に少女の狂言だったことが明かになっている。実際に56個の星をオーダーしたのだが、この顔を見た父が激怒し、「3つだけだと言ったのに寝ている隙に56個も入れられた」とToumaniantzに責任を押し付けたのだ。この騒動でToumaniantzは一躍有名人となった。

 

LesyaのFacebookのステイタスはすでに「Rouslan Toumaniantzと婚約中」となっており、名字もToumaniantzに変更。まさに”身も心も捧げている状態”だが、一時の情熱に流されて顔に刺青をしてしまい、後悔する人は多い。たとえば、米国のプロレスラー、エリック・ハーツバーグは昨年の大統領選挙戦でミット・ロムニーを応援するあまり、顔にロムニーのロゴを15,000ドルで入れた。その数ヶ月後、「ちょっと心が変わってさ」と除去手術を受けている。

 

刺青で結ばれた2人の愛が永遠であればよいのだが……。

 

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