米国時間22日、ロサンゼルスで開催されたエミー賞授賞式に登場したマイケル・ダグラスが、非常に私的なスピーチを行ったことが話題となっている。

「今すぐ、息子に会わせて欲しい」

ダグラスが最初の妻との間にもうけた息子キャメロン(35)は、麻薬取引の罪で3年前から服役している。判決では禁固5年を言い渡されたものの、収監中に刑務所内で麻薬を入手、使用したことで刑期を4年半延長された。ダグラスはキャメロンへの面会を申請し続けているが、2年もの間許可されていないという。

「息子は2年間、独房で監禁されており、私はその間、一度も彼に会えていません。私は1年以上に渡り、この制度について疑問を投げかけてきました。最初はもちろん、自分の息子に失望しました。しかし、今はこの制度に対して深く、深く失望しています。こういった刑務所のシステムは、非暴力的な麻薬関連の囚人を、かえってドラッグに溺れさせてしまうのではないでしょうか」

”非暴力的な”とダグラスが強調することには理由がある。キャメロンは有名人の息子であるだけでなく、2010年に司法取引でドラッグのディーラーについて不利な証言をしていたために刑務所内で私刑の標的になっているのだとか。昨年末には他の囚人から暴行を受け、足と手の指を骨折する大けがを負っている。

このような四面楚歌の環境で身内との面会も許されないという状況では、現実から逃避するために更正を待たずしてドラッグに手を出してしまう、とダグラスは訴えているのだ。実際、キャメロンはすでに一度ドラッグを使用し、刑期を引き延ばされている。その際に手引きした囚人仲間を密告したために懸賞金まで掛けられ、その身は常に危険に晒されているという状態だ。ダグラスのこの悲痛な訴えは司法を動かせるだろうか。