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The Telegraph

ピカソがカンヌに建てた別荘が1億ポンド(約180億円)で売りに出されることがわかった。「ラ・カルフォルニ」と呼ばれるこの別荘は、長男パウロの娘で、ピカソの孫にあたるマリーナ・ピカソ(64)さんが22歳のときに相続して以来、彼女が所有している。

 

マリーナさんは祖父にまつわる苦々しい記憶を払拭するために、別荘の売却を決心したと話す。ピカソは幼かった彼女に冷たく当たり、とてもよそよそしかったという。そしてついに家族ごと見捨てられ、貧困に苦しむことになったのだとマリーナさんは主張する。ピカソは自身の子どもの家族にすら、一切の援助をしなかったというのだ。

 

「5人の子どもたちも大きくなったことですし、この家を売り払って辛い記憶を忘れてしまいたいんです。よい思い出は家の中にはありません。祖父を家の中で見たことはほとんどないんです。彼が絵を描くことにのめり込み、それ以外のものも人も目に入らなかったことは、今なら理解できます。でも、子どもだった私は、そう思うことができなかった」。

 

マリーナさんは小さい頃、父に連れられてこのラ・カリフォルニを訪ねたとき、祖父の作業が終わるまで門の外でずっと待たされていたという。彼女の記憶にある祖父は、そんな冷たい”他人”のような人物なのだ。

 

ちなみにラ・カリフォルニはピカソが1955年に購入し、2人目の妻ジャクリーヌ・ロックと住んでいた家だ。ジャクリーヌはピカソが亡くなった際、マリーナさんやその兄弟を葬式から締め出したことで知られている。その後、ジャクリーヌはピカソの後を追って拳銃自殺を遂げた。

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