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父の日だった先週日曜日には、多くの女性セレブリティが子供を抱く夫の写真をSNSで公開し話題となっていた。その中の一人、ブレイク・ライヴリーも、12月に出産した長女ジェームズを抱く夫ライアン・レイノルズの写真をInstagramでシェアしたが、「素敵」「なんてかわいいの」といったポジティヴな反応と共に、夫婦を諫めるコメントが多数寄せられた。

 

問題視されたのは、レイノルズの抱っこひもの使い方だ。エルゴベビーなどに代表されるベビーキャリアは、前面の膨らんだ部分に赤ちゃんのお尻を入れ込んで脚を広げさせ、その下にある太めのベルトを腰に巻くことによって赤ちゃんの体重を支えるように設計されている。しかし、写真を見ると、生後半年のジェームズの足が腰ベルトの下から並んで突き出ているのがわかる。「抱っこ」というよりも立たせた状態のジェームズを、抱っこひもで「挟んでいる」と言った方が正しいだろう。落下の危険性も高い上に、足をベルトできつく締め付けられ、0歳児にとってはお世辞にも快適とは言えない状況だ。

 

「赤ちゃんがとっても苦しそうですよ」

「あなたのかっこいい旦那様に取扱説明書を読んで聞かせてやって!」

「ほんとに素敵な写真だけど、お願いだからベビーキャリアの正しい使い方を勉強してからにして」

「初めてのお子さんだもの、わからないわよね。よかったら私がレクチャーするけど」

 

このようにInstagramの当該ポストには、育児経験者による少々上から目線のコメントが目立つ。しかし、米Yahoo!の育児カテゴリ「Yahoo Parenting」のエキスパート、ジェニファー・オニールはこう指摘する。「確かに赤ちゃんはこのキャリアの理想的な位置にはいませんが、幸せなお父さんが我が子の顔を間近で見るために、引き寄せている様子はとても素晴らしいです。これは本能ですよね。常にベビーカーに座らせている両親よりも、よっぽど共感できます」と擁護。少々論点がずれている気もしないではないが、今回図らずも騒動になったことでライヴリー&レイノルズ夫妻が正しいキャリアの使い方を知るきっかけになったのであれば、怪我の功名と言えるだろう。

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