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The Washington Post

10年以上前に、フランスの保管庫から忽然と姿を消したパブロ・ピカソの抽象画「La Coiffeuse(女性理容師)」が、何者かがベルギーからニューヨークへ発送した小包から発見された。関税ラベルには「クリスマスギフト・37ドル」と書かれていたが、その中身は時価1,500万ドル相当の至宝だったのだ。

 

一体誰がこの荷物を送ったのか、そしてそもそも絵は誰によってどのように盗まれたのかについては未だ調査中だ。米国当局の調査によると、作品は少々傷んでおり、復元作業が必要だという。

 

24日、フランスのフルール・ペルラン文化・通信大臣と米国のジェーン・D・ハートレイ大使はパリの国立近代美術館での除幕式に出席し、10年ぶりに在るべき場所に戻ってきた作品との再会を祝った。また、ピカソの孫にあたるオリヴィエ・ピカソ氏も「この絵が再び見つかったと聞いたときは、これ以上ない喜びを覚えました。美術史における重要な出来事と言えるでしょう」とコメント。

 

この奇跡的な名画の“奪還”を喜びながらも、イラクやシリアにおけるイスラム過激派による略奪をはじめとした美術品窃盗が横行する現実を憂えた。

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