KARE 11
結婚式というものは友人との絆がさらに深まるか、溝を作ることになるか、まさに紙一重だ。
米ミネソタ州のローカルTV局KARE 11のFacebookページに、視聴者から1枚の写真が投稿された。2人分の食事代金75.90ドルの請求書を写したものだ。
投稿者のジェシカ・ベイカーは、友人の結婚式に夫と2人で出席する予定だった。しかし出発直前、子どもを預けるはずだった彼女の母親から電話が入った。急用が入り、子守ができなくなってしまったというのだ。結婚式に連れて行こうにも、招待状には「子どもお断り」と明記してある。ベイカー夫妻はやむなく結婚式を欠席した。
件の請求書が花嫁から送られてきたのはその数日後だった。ベイカー夫妻が食べることなく、無駄になってしまったウェディングパーティーの食事代金だ。1人30ドルのコースにサービス料、税金を加算し、総額75.90ドルと記載されている。さらに「このコストは花嫁と花婿が出席者の食事代として払った額を表しています。すっぽかした方のお支払いについてのご相談はお電話かメールで」という注意書きもある。
ベイカー夫人は「払うつもりはないわ。でも、どうするのがいちばん良かったのかわからない」と話す。Facebookページには、「花嫁が失礼だ」「払わなくて良い」とする意見と、「ドタキャンは迷惑だ」「他にベビーシッターはいなかったのか」とベイカー夫妻側に落ち度があったとする声で真っ二つに分かれている。
ミネソタ州でウェディング雑誌をつくっている編集者サラ・バウマン・ロジャースは「何があろうとも、なぜ出席できなかったのかを問い詰めたり、ましてや請求書を送るなんてことをするべきではありません」と今回は新婦側に非があるとのコメント。また花嫁と花婿は結婚式で多くの出費をすることになるのだから、欠席せざるを得ない場合は早めの連絡をすることがマナーだとも指摘した。