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米国の仕事情報サイトCareerCastが、2016年版の「最悪な仕事ランキング(The Worst Jobs of 2016)」を発表した。賃金、労働条件、将来性、競争率などの観点から総合的に順位を算出。その中からワースト12を紹介しよう。あなたが従事している仕事は含まれているだろうか。

12位 看守:平均年収40,263ドル(約440万円)
囚人を監視する仕事には多大なストレスが伴う。

11位 メーターの検針:平均年収38,282ドル(約418万円)
各戸に設置されたガスや電気のメーターを検針し、使用量を調べる仕事。ネットワークの普及により、こういった検針作業はコンピュータにとって代わられる可能性が非常に高い。将来の見通しは暗いだろう。

10位 消防士:平均年収46,368ドル(約500万円)
危険度に見合わぬ低賃金が問題視された。さらにコストは削減される傾向にあり、賃上げは望めない。

9位 タクシードライバー:平均年収23,218ドル(約254万円)
不特定多数の人と密室で過ごさなければならないタクシードライバーにストレスは付きものだ。特に週末のやかましい酔っ払い客には誰もが閉口するはずだ。UberやLyftといった配車サービスの台頭で競争率も急上昇している。

8位 広告営業マン:平均年収48,491ドル(約530万円)
ウェブサイトは広告でマネタイズするケースが多い。企業も個人も客になるが、不当な値下げを要求されたりノルマを課されたりと仕事はきつく、フラストレーションが溜まる。しかし、インセンティブが支払われる場合もあり、向いている人には天職と言えるだろう。

7位 販売員:平均年収22,206ドル(約243万円)
スーパーのレジ打ちやアパレルの販売員は多くの人とコミュニケーションを取らなければならないが、その賃金は低く、昇進の機会も少ない。

6位 ネズミ駆除業者:平均年収31,245ドル(約342万円)
大都市には付き物のネズミは恐るべき不潔さで人間の生活を脅かす。この仕事がなぜ“ひどい”のか、それを説明するために多くの言葉は必要ないだろう。駆除業者は60センチもの巨大ドブネズミと対峙することもあるのだ。

5位 下士官兵:平均年収45,374ドル(約497万円)
戦闘、トレーニング、災害時の人道的救助などその仕事は多岐にわたり、危険に満ちている。給料は悪いとは言えないが、任務に見合ったものであるかは微妙なところだ。

4位 ラジオパーソナリティ:平均年収29,376ドル(約322万円)
若者に人気の職業の一つだが、労働時間は不規則かつ長く、競合相手も多い。ストリーミングサービスやポッドキャストの普及で、ユーザーは好みではない曲が流れる可能性のあるラジオよりも、アプリが嗜好を踏まえて提案してくれるプレイリストを利用する傾向にある。

3位 ニュースキャスター:平均年収37,293ドル(約408万円)
早朝スタートの番組だと深夜に起床して仕事を始めなければならない。衆目を集めるため心を安める暇がなく、非常に大きなプレッシャーにも日々晒される。

2位 森林伐採業者:平均年収35,236ドル(約386万円)
広大な森で何千本もの木を伐採し、消費財および工業製品の原材料となる木材を提供する。危険かつ激務であるが、その報酬は不当に低い。また、多くの出版物がプリントからデジタルへ移行している現在、紙の原料である木材の需要が減り、森林伐採業そのものの規模が縮小傾向にある。

1位 新聞記者:平均年収36,390ドル(約400万円)
主な職務はインタビュー、記事の執筆、速報を伝えること。責任は重く、勤務時間も不規則で長時間化しがちだ。競合相手には他紙のみならず、同僚も含まれる。またメディア業界は変革の時代にあり、新聞の発行部数が急落していることから、将来性は低い。さらに広告収入の減少による賃金の低下も避けられないだろう。

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