今週初め、英国のエリザベス女王がロイヤルチャペルでの礼拝後、自らジャガーを駆って宮殿へ戻る様子が報じられた。91歳になってもハンドルを握る女王は、実は運転免許を持っていない。
第二次大戦中の1945年、エリザベス女王はまだ王女だった19歳のときにイギリス陸軍が組織した女性部隊「補助地方義勇軍」のトレーニングセンターで車両の運転を学んだという。しかし、これは「王室の特権」の一つであり、国家元首のみに許された任意の権利だった。
王室についてに百科事典「The Royal Encyclopaedia」によると、女王は道路に関する規則と法律から除外されているため、運転免許試験を免除されているという。このことを慮ってか、女王が運転するのは、もっぱら個人所有の土地近辺のみだそう。
チャールズ皇太子とアン王女は教習所に通い、それぞれ運転免許試験に一発合格している。