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ロボットコンテストへの出場が叶ったアフガニスタンの女性チーム
(写真:AP/アフロ)

 

トランプ氏が政権を握って以来、米国の入国ビザ申請に対する審査が厳格化している。来週ワシントンD.C.で開催されるロボットコンテストに出場するため、女性だけで結成されたアフガニスタンのチームが滞在ビザの申請をしたところ、国務省によって二度も却下されてしまった。このままでは出場を諦めざるを得ない。しかし、12日になって事態は一転。アフガンチームにビザが発給されたのだ。この手のひら返しの裏には、トランプ大統領の娘であるイヴァンカ氏の存在があったようだ。

 

「来週、ワシントンD.C.でアフガンの少女たちの素晴らしいチームと、その競争相手のみなさんをお迎えすることを楽しみにしています!」とイヴァンカ氏は13日にTwitterに投稿した。

 

イヴァンカ氏は大統領補佐官に就任して以降、女性の社会参画や起業を促進する活動を精力的に行っている。今回のアフガンチームの苦境は、女性の地位向上を目指す彼女にとっては看過できない事態だったのだろう。

 

しかし、この話は美談では終わらない。

 

過日行われたG20サミットでは、父トランプ氏が個別会談のために中座している間、米国代表の席に座ったイヴァンカ氏。「大統領の娘が他国の首脳たちと同じように座るなど前代未聞だ」と国内外から大いに批判を浴びた。さらに、トランプ大統領の長男が、選挙戦中にロシア側からクリントン候補が不利になる情報の提供を受けていた疑惑も持ち上がり、トランプ家の風当たりは強くなる一方だ。

 

そんな背景もあり、前述のTwitterの投稿には「ワンダーウーマンじゃない。ただの金持ち親父の愛娘ってだけだ」「点数稼ぎに忙しいですね」「黙れイヴァンカ。我々はおまえが嫌いだ。おまえが何を考えようと、何をしようと知ったことじゃない。消えろ!」「ロシアについてのコメントを忘れてますよ」といったリプライが殺到している。

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