ジョン・レジェンドと妻のクリッシー・テイゲン
写真:Shutterstock/アフロ
ジョン・レジェンドが、新曲のミュージックビデオに出演する役者を募集している。その“条件”があまりにも意図的であると物議を醸している。
TMZが入手した募集要項によると、制作されるビデオは政治的なメッセージを多分に含んだものになりそうだ。まず、トランプ大統領の支持者として白人の男女8人。これには条件があり、「35歳から65歳の体型の崩れた人が望ましい」とある。続いて人種差別政策に抗議する18歳から35歳までの黒人の男女8人。オルト・ライト勢力の金髪の若者10人は、「髪型はベリーショート、もしくはツーブロック」という注意書きがある。そして、「愛に人種は関係ない」ということを体現するために、キスを披露できる18歳から45歳までのヒスパニックと白人のレズビアンカップル。
この4種類の募集の中で、体型に注文がつけられているのはトランプ支持者だけだ。また、年齢層も他の役に比べて高く設定されている。トランプ支持者には「ピザとコーラででっぷりと太ったホワイトトラッシュ」が多いというステレオタイプな描写を試みようとしたのだろう。
この印象操作ともとれる条件が波紋を拡げ、レジェンド自身がTwitterで「これは僕や僕のチームが出したものではありません」と釈明する事態に。「トランプのことは今でもひどいと思っているし、彼に投票した人はこの国に害をなしたと考えています。でも、こんなキャスティングはしません」と表明しているが、怒りに駆られたトランプ支持者からは「フェイクニュースだろ」「ボイコットしてやる」「あんたの音楽が俺の耳に害なんだよ」といったコメントが殺到している。