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(写真:ロイター/アフロ)

 

英王室のハリー王子(33)が昨年11月27日に婚約を発表した。お相手は、人気ドラマ『スーツ』でブレークしたアメリカ人女優メーガン・マークル(36)。5月19日、ウィンザー城で結婚式を挙げる2人のため、英国はすでにお祝いムードに。新プリンセスには、世界中の注目が集まっている。

 

婚約発表後の初公務で持っていた「ストラスベリー」のバッグ、ミディ・トート(日本円で約7万5,000円)はテレビ放送の11分後に完売。婚約発表でまとった「ライン・ザ・レーベル」のホワイトガウンコート(同約7万円)は、販売元のウェブサイトにアクセスが殺到、サーバーがダウンした。いまや、メーガンが着用後に即完売する現象を“メーガンエフェクト”という。

 

そんな彼女の魅力とは? 英国で長く王室を取材してきたジャーナリストの多賀幹子さんが解説してくれた。

 

■王室に染まらない! 自己肯定ファッション

 

婚約発表で着用したコートは即完売となったものの、「英王室にふさわしくない」との批判も。ロイヤルファッションに忠実なキャサリン妃のコートは、かっちりベルトを締めるコンサバなスタイルで、ストッキングもマストだ。

 

「婚約発表時のコートはバスローブのようと評され、素足だったのも批判に拍車をかけました」(多賀さん・以下同)

 

ハリー王子主催のチャリティイベントでは、ダメージデニム姿をパパラッチされた。

 

「このときも非難されましたが、メーガンさんは揺るぎません。この自己肯定感の強さが、王子を惹きつけているのでしょう」

 

■注目上等! パパラッチは有効利用

 

「“注目を浴びてこそ”と、肯定的にとらえている。パパラッチに追いかけられる宿命の王室には向いているでしょう」

 

メーガンの強さを象徴するエピソードがある。11歳のころ、食器用洗剤のテレビCMの「アメリカ中の女性がしつこい油汚れと戦っている」という文言を見て、「女性だけが洗い物をすることになっているなんて、おかしい!」と憤慨し、当時のファーストレディ、ヒラリー・クリントンに手紙を書いたのだ。

 

「少女の手紙に、ヒラリーさんは『あなたの言うとおりです。これからはそんなことのない社会にしていきましょう』という返事を書きました」

 

この出来事がテレビに取り上げられたことで、CMは「アメリカ中の女性」を「アメリカ中の人々」と改めた。

 

「『注目を浴び、世の中を変える』という意志は少女時代からあったのです」

 

パパラッチのレンズに悠然とほほ笑んでいられるのもこの勇気があってこそ。その勇気に、王子はホレているのかも。

 

■亡き母を彷彿とさせる熱心な慈善活動

 

王子はメーガンの中に’97年に亡くなったダイアナ元妃の面影を見ていると考えられる。

 

「メーガンさんも男女差別の撤廃やインドの少女たちに教育の機会を与える活動に尽力しています。弱い立場の人たちに心を寄せるメーガンさんの姿に、王子はダイアナさんと同じものを見たのでしょう」

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