ジェームズ・フランコが自作の小説を3部作として映画化するために、50万ドル(約4700万円)の製作資金を集めようとしている。近年、小口の寄付を集めて製作資金を調達するクラウドファンディングの手法がハリウッドでも流行っているが、今回ジェームズもその流れに乗って、自身の小説『パロ・アルト・ストーリーズ』に基づいた一連の映画化作品の製作に向けてファンに寄付を求めている。クラウドファンディング・サイトのインディゴーゴーでジェームズが50万ドルをファンに求めている3部作のタイトルは、『メモリア』『キリング・アニマルズ』『ヨセミテ』となっている。
ジェームズはすでにその3部作の一部撮影に、ニーナ・レティ、ウラディーミル・ブルドー、ブルース・ティエリー・チャン、ガブリエル・ディミストリーら若手監督らを起用しているが、ジェームズ本人が監督や出演をするかはまだ分かっていない。インディゴーゴーに設置した特設ページに付随した動画でジェームズは「フィクションの本なんだけど、僕が育った時の経験に基づいている話なんだ。ティーンエイジャーであること、大人になっていくこと、そして世間の荒波に揉まれていくことっていうような普遍的なテーマに触れたつもりの本だって捉えているんだ」と抱負を語っている。
目標金額に達して晴れて映画制作がなされた場合、ジェームズはその映画からの収益を、難病を抱える子供達を支援する非営利団体のアート・オブ・エリュシオンに寄付するつもりだという。さらに、今回このクラウドファンディングのスキームを通じて寄付をサポートした支援者には、450ドル(約4万3000円)相当の寄付者にはジェームズ本人からのボイスメール、7000ドル(約66万円)相当にはジェームズのオリジナルの絵画など様々な特典が与えられるという。
クラウドファンディングによる製作資金の調達は現在ハリウッドで注目の的になっていて、最近でもクリステン・ベルやザック・ブラフがそれぞれの新作の資金集めとして、同様のクラウドファンディング・サイトであるキックスターターを活用している。