ケンドリック・ラマーがBETアワード2013で2部門を獲得した。先月30日(日)、ロサンゼルスのノキア・シアターでクリス・タッカー司会の下行われた式典で、最優秀新人賞と最優秀男性ヒップホップ・アーティストの2冠に輝いたケンドリックが最多受賞を果たした。

 

地元ロスのコンプトン出身のケンドリックは受賞スピーチで「地元ロスの少年、少女たち、今テレビに出てる俺をみてくれよ。俺も公団で育ち、食料の配給をもらい、社会保障費の世話になって育ってきたんだ。だから今回の受賞は、自分の意思さえあれば、どんな境遇だってなんだって成し遂げることができる生きた証拠なんだよ」と語った。

 

さらにケンドリックがドレイク、トゥー・チェインズと共にフィーチャリング参加した『プロブレムズ』で最優秀コラボレーションのタイトルを獲得しエイサップ・ロッキーは、「この賞は予想してなかったから、なんもスピーチなんて用意してないよ。神と家族、そして俺のファンに感謝したいし、このコラボに参加したドレイク、トゥー・チェインズ、ケンドリック・ラマーにエールを送りたいね」とコメントしている。

 

一方、クリス・ブラウン、アッシャー、ジャスティン・ティンバーレイク、ブルーノ・マーズら強敵を破って最優秀R&B/ポップ・アーティストを獲得したミゲルは「このカテゴリーにノミネートされた他の奴らみんなに本当に拍手を送らないとな」と話し、続けて、ミゲルに同賞を手渡したドン・チードルは現在、危篤状態にあるネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領への言葉を捧げている。「文字通り世界を変革したマンデラに祈りと思いを捧げるために少し時間を取りたい。偉大なネルソン・マンデラと彼の家族のために、今晩、みんなで祈りとサポート、そして希望を捧げます」

 

さらに、チャーリー・ウィルソンにキャデラック生涯功労賞を手渡したジャスティンは、その後チャーリーと共にスヌープ・ドッグとファレル・ウィリアムスも加えてヒット曲メドレーを披露した。また、クリス・ブラウンとのパフォーマンスで同式典の幕開けを切ったニッキー・ミナージュが4年連続で最優秀女性ヒップホップ・アーティストに輝き、「毎回受賞する度に、気が引き締まる思いです。私のファンは素晴らしい人達よ」と喜びのスピーチをした。他方、同じく4年連続でファンデモニアム賞を獲得したクリスも「俺と一緒にパフォーマンスしてくれたニッキーに感謝したいよ。俺のファンたち、チーム・ブリージーにもね。報道されること全てを信じないでくれ。俺は真の男だよ」と続けた。

 

一方、音楽部門以外では、ジェイミー・フォックスが最優秀男優賞を獲得したほか、昨年夏のロンドン五輪で体操女子個人総合優勝を果たしたガブリエル・ダグラスがサブウェイ・スポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーとヤングスターズ賞に輝き、エリカとティナのキャンベル姉妹のデュオ、メアリー・メアリーがベスト・ゴスペル賞を、さらに最多12部門にノミネートされていたにも関わらず、会場に姿を現さなかったドレイクはコカ・コーラ・ヴューワーズ・チョイス賞を受賞している。そんな式典では、スティービー・ワンダーをはじめ、ロビン・シック、J.コール、マライア・キャリー、シアラ、R.ケリー、トゥー・チェインズ、ジャネル・モネイらそうそうたるアーティスト達が会場で生パフォーマンスを披露した。

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