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「なぜ家族の中で、ゴミを拾うのは私だけなの?」――そう考えたことのある方はきっと大勢いるだろう。夫も子どもも床に落ちているゴミは知らんぷり。結局は自分だけが掃除して歩いている……そんな理不尽な現実に疑問を抱いたある女性が画期的なアイディアをFacebookで披露し、大いに話題となっている。

 

米テキサス州オースティンに住むミランダ・クリムブリングさんは、上から16歳、7歳、1歳の子を持つ母親だ。「子どもが自分で落としたマカロニを、さも邪魔なものを避けるように跨いでいたのを見たことがあります」とTODAYに語る彼女の言葉に、「うちもそうよ!」という主婦の嘆きが世界中から聞こえてきそうだ。

 

ミランダさんはある日、ゴミの後ろにお金を隠すことを思いついた。きっと子どもたちがゴミを自ら拾う動機付けになるに違いない、と考えたのだ。

 

早速、小さく折り畳んだ5ドル札を紙くずの裏にテープで止め、バスルームの床に何気なく設置。夫と子どもたちにはもちろんこのことは伏せておく。「たまたま拾ったゴミがお宝だった」という体験を通し、家の中のゴミを拾うことを習慣づけるのが目的であるからだ。

 

ミランダさんが18日にFacebookで「誰が最初に見つけられるかな? チャレンジ」の開催を家族には内緒で宣言すると予想を超える反響があり、22日の時点でリアクションは41万件を超えている。

 

コメント欄にも、「天才!」「これ、みんな悩んでいることよね。すばらしいアイディアだわ」「私が行ってあなたの家に落ちてる全てのゴミを拾う(笑)!」「うちもやってみる!」など、世界中からゴミを拾わない家族に悩む女性たちから賞賛の声が寄せられた。

 

クリムブリング家の5ドル札を見つけたのは7歳になる娘だった。お風呂に入る際に脱いだ服をゴミの上に放り投げ、それを掴んだときにゴミがひっくり返り、5ドル札が顔を出したのだ。設置してからなんと4日も経ってからのことだったという。

 

「『うわー、こんなものがあんなところにあったよ! 5ドルだよ!』と驚いて叫んでいました。娘は5ドル紙幣を外すと、そのゴミをカウンターの上に置きっぱなしにしました」

 

この後、クリムブリング家は話し合いの場をもうけたという。その時の様子を、ミランダさんはTODAYの取材にこう語っている。

 

「『正しいことをしよう。そうすれば良いことがついてくる』と話しました。それは必ずしも5ドルもらえる、ということではないけれど、良いことはいろいろな形でやってくるのよ、と子どもたちに言って聞かせたんです。あと、常に家族の後をついて回ってゴミを拾いたがるママはいない、ということもね」

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