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総合格闘家で元UFC王者のコナー・マクレガー(30)が米国時間11日、武装強盗と器物損壊の容疑で逮捕された。

 

地元紙マイアミ・ヘラルドによると、11日の早朝5時ごろマクレガーは繁華街を歩いていた。そこに通りかかったファンが携帯電話を取りだし、マクレガーの写真を撮ろうとしたところ、マクレガーはその携帯電話を叩き落とし、足で何度も踏みつけたという。そしてどういうわけか、踏みつぶした携帯電話を拾い上げて持ち去ったのだとか。

 

ファンは被害届けを提出。マクレガーの一連の行動は防犯カメラに録画されていたため、これを元に捜査を進めた警察によって同日17時56分に逮捕された。

 

担当の弁護士は、「携帯電話に関するちょっとした口論に巻き込まれた。マクレガー氏は警察の対応に感謝し、全面的な協力を約束している」と声明を発表した。

 

マクレガーは数日前から交際相手のディー・デヴリン、二人の間に生まれた息子コナーJr.をはじめとした家族総出でマイアミに滞在していた。その目的は、母親の60歳の誕生日を祝うためだ。Instagramには、高級リゾートホテルで開いた盛大なバースデーパーティーの模様を投稿。「命を与えてくれてありがとうお母さん! 全身全霊で愛しているよ」とメッセージを贈り、70万件の「いいね」をもらっていたが、急転直下の逮捕劇に家族の動揺は察するに余りある。

 

マクレガーの逮捕はこれが初めてではない。昨年4月、仲間数人と共にUFCの選手やスタッフを乗せたバスを襲撃。仲間の一人と激しい口げんかをした相手選手を探し出し、仕返しするためだったという。ゴミ箱などを投げつけてフロントガラスを割り、その破片で負傷者が出てしまった。その後法廷での謝罪、バス会社への賠償など誠実な態度を見せたおかげで刑務所行きは免れたが、UFCの会長は「史上最悪の事件だ。彼は自らの経歴に凄まじい汚点を残した」とコメントしていた。UFC史上初の二階級同時王者という輝かしいキャリアに、さらに自ら泥を塗ったコナー。彼の今後の処遇に注目が集まるのは必至だ。

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