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アメリカのとあるセブンイレブンで起きた出来事を、その場に居合わせた客がFacebookに投稿。この店を経営するインド系のオーナーが、一躍時の人となっている。

 

オハイオ州トレドのセブンイレブンで万引き未遂事件が起こった。スナックをポケットに詰め込んでいる15、6歳の少年を発見したオーナーのジテンドラ・シンさんは、店員に「911にかけろ(警察を呼べ)」と指示してから、少年のそばに歩み寄り、「金を払うか、警察に行くか、どっちがいい」と問い詰めた。

 

すると少年は「お腹がすいて盗ってしまいました。弟もお腹をすかせているんです」と打ち明けたという。シンさんは「それは食べ物じゃない。俺がちゃんとした食べ物をやる」と言って警察に繋がっていた電話は切らせ、店に置いてあったソーセージやホールピザ、フライドチキンなどをたっぷりとその少年に与えた。

 

一部始終を見ていたセドリック・ビショップさんはシンさんの行動に心を打たれ、その少年に10ドルを寄付。「誰かが気にしてくれているということを、若者は知っておいてもらいたいです。素敵な出来事だったのでみなさんとシェアしました。よい夜を!」とFacebookに投稿。このポストには9,000件以上のリアクション、1,000件を超えるコメントが寄せられている。

 

地元テレビ局の取材に、シンさんは「食べ物を少しぐらいやったって何も変わらないよ。だって、俺たちはたくさんの食べ物を作って売っているんだからね。もし、あの子が刑務所に行ったら、きっと良い行いをしない大人になってしまっただろうし。いつかあの少年が、他の誰かに親切にしてやってくれたらそれでいい」とコメント。

 

妻のニーラ・シンさんも「夫を心から誇りに思います。私たちはこのコミュニティの一部なのだから、手を差し伸べるべき。それは私たちの仕事の一部だと思っています」と語った。

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