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米アーカンソー州に住む23歳のチャスティ・パターソンさんの日課は、父親に毎日メールで近況を報告することだった。しかし、父親から返事が来ることは決してない。4年前に亡くなってしまったからだ。それでも彼女は愛する父に宛てて、日々のあれこれを綴り続けた。

 

4年目の命日の前日にあたる24日、パターソンさんはいつものように生前父親が使っていた電話番号にメールを送った。

 

「パパ。私だよ。明日はまた辛い日になりそう。明日でパパが亡くなって4年だね。寂しく思わない日はありません。これまでにたくさんのことが起こりました。でも、パパは全部知っているよね」

 

こんな書き出しで、大学を卒業したことや、辛い失恋を経てついに運命の人と出会えたことなどを報告。「結婚するのが怖い。だって、一人でバージンロードを歩かなきゃいけないし、心配することは何もないよ、って言ってくれるパパがいないから」と不安な心境を吐露しながらも、最後は「愛してる、ってことと、パパがいなくて本当に寂しいってことが言いたかったの!」と結んだ。

 

届かないはずのこのメッセージに、返信が来たのは翌日のことだった。

 

「こんにちは。僕はあなたのお父さんではないけれど、4年間ずっと、あなたのメッセージを受け取っていました」

 

ブラッドと名乗ったこの男性は2014年8月に交通事故で娘を亡くした。失意のどん底にいた彼を救ったのが、パターソンさんから送られてくる朝の挨拶と、毎晩の日記だったというのだ。

 

「あなたからのメッセージを受け取ったとき、神からの贈り物だと思いました。あなたからのメールが僕を生かしてくれたんです。大切な人を亡くしたんだということはすぐにわかったけれど、あなたの成長を見守らせてもらいました。返事をしたいと何度も思いましたが、傷つけることになるのではと遠慮していました。あなたは素晴らしい女性です。僕の娘にも、あなたのような女性になってほしかった。あなたは僕に、神の存在と、かわいい娘が逝ってしまったのは、神の過ちではなかったということを思い出させてくれた。神はあなたを遣わしてくれた。僕のかわいい天使は、この日が来るのを知っていたのでしょう。心配することは何もないよ。あなたはあなたのままで、毎日神があなたに与えてくれた光を輝かせてください」

 

パターソンさんはブラッドさんとのやり取りをFacebookに投稿。

 

「4年間毎日、私の日々を書いてパパに送り続けてきました! 今日、心配することは何もない、ってサインをもらいました。パパを休ませてあげようと思います」

 

コメント欄にはもらい泣きする人々が続出している。

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