ベルギーのトゥルンハウトに住むジャン・ヴァン・ロンディゲンさん(65)の家には、毎日のように宅配ピザが運ばれてくるという。恐ろしいのはピザを頼んだ覚えが一切ない上、これが10年以上も続いているという点だ。
連日、朝に夕に届く謎のピザ。Independent紙によると、時には1日に複数回来たり、ピザではないファストフードの配達員がチャイムを鳴らすこともある。
最初は配達先の住所を間違えただけだと思っていた。しかし、配達人に指摘しても次の日にはまた届く。ピザだけではなくケバブも届く。何者かの悪意が介在していることは明らかだった。
ロンディゲンさんは、Het Laatste Nieuwsにこう語る。
「もう眠れません。外でスクーターの音がすると震えが来てしまうんです。また誰かが熱いピザを運んでくるのではないかと。いつも受け取りを拒否しているので代金を払ったことはないんですが、店にも迷惑がかかっていますよね」
約32キロ離れたヘーレントハウトに住むロンディゲンさんの友人も、似たような被害に遭っているそうだ。警察には相談済みで、2人の共通の知り合いによる犯行と見て調べが進められているという。
ロンディゲンさんは「犯人がわかったとしても、それが最高の日とはならないでしょうね」と複雑な心中を吐露する。
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