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現在、米ニューヨークでは連日多くの違法花火が打ち上げられている。ニューヨーク市では花火の売買、打ち上げが全面に禁止されているにもかかわらず、New York Post誌によると、昨年比で花火の騒音に関する苦情が4,000%も増加。深夜早朝の花火を銃声と聞き違え、睡眠不足を訴える人が急増しているという。

 

そして人間よりも深刻な影響が懸念されるのがペットの犬や猫だ。Fox Newsが報じている。

 

ブルックリンの獣医師であるナタラ・ルースさんは「今、ペットは花火によるストレスが甚大です。特にオス猫は大きな音がストレスになりやすく、膀胱が感染症を起こす可能性が高まります。感染すると尿道が機能的に閉塞してしまい、排尿障害を起こしてしまうのです。これは命をも脅かす状態です」と警告する。

 

こうした症状が進行していることは猫の行動から推測できると、別の獣医師ブレット・レヴィツケさんは語る。

 

「トイレにやたらと出たり入ったりする、普段は行かない場所で排泄する、尿に血が混じるなどした場合ですね。もし、症状が進んで尿道が閉塞してしまったら、食事をしなかったり、吐いたりするようになるでしょう」。

 

また、「例え身体的な影響がなかったとしても、犬や猫をストレスの多い状況にさらし続けると、間違いなく精神に長期的な悪影響を及ぼすことになります」とも警告する。

 

唯一の解決策は花火を即刻止めることだという。

 

ニューヨーク州警察はTwitterで「ニューヨークに花火を違法に持ち込んだら逮捕します。冗談ではありません。法律を知ってください。あなたの安全のためです」と呼びかけているが、打ち上げ数は留まるところを知らない。

 

花火を打ち上げている側は、「ロックダウンを生き抜いたお祝い」「黒人を殺す警察への抗議」「7月4日(独立記念日)の予行演習」など、様々な理由をつけているようだ。

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