「グリーンベレー」の通称で知られる米陸軍特殊部隊に、創設以来初の女性隊員が誕生した。The New York Timesなどが伝えている。
女性兵士は9日に陸軍特殊部隊の訓練を全て修了し、部隊のトレードマークである緑色のベレー帽を授与された。’16年に国防総省が女性もあらゆる戦闘職種に就けるよう制度を改正して以来、初のケースとなる。
グリーンベレーは世界最強とも言われるエリート特殊部隊であり、入隊できるのは厳しい選抜試験を突破したほんの一握りの優秀な兵士だけだ。
昨年3月、陸軍特殊部隊の広報担当者は、最初の関門である体力テスト「A&S」に初めて女性兵士が合格したことを公表していた。A&Sを通過した兵士は「Qコース」と呼ばれる36週間にも及ぶ特殊部隊としての資格課程に進む。その科目は外国語、サバイバル技術、CIAなど他の機関との連携、兵器に関する知識、通信技術など多岐にわたる。
今後、極秘の特殊作戦に参加する可能性が高いことから、女性兵士の顔や名前は公表されていない。