レイヴンマスターとカラス(2005年撮影)(写真:Shutterstock/アフロ) 画像を見る

英ロンドン・テムズ川沿いにそびえる要塞「ロンドン塔」から、“女王”が消えた。

 

ロンドン塔では常にワタリガラスが数羽飼育されており、カラスの世話は「レイヴンマスター」という役職を与えられた衛兵が行う。カラスたちが全て去ってしまうと要塞も王国も滅びるという伝説がある。BBCによると、2007年に塔へやってきたメルリナという名のメスのカラスが数週間ほど姿を見せていないという。

 

現在、ロンドン塔では7羽のカラスが飼育されているが、メルリナは群れの支配者として長く君臨し、カラスの女王として国民から親しまれていたという。

 

「これほど不在が続いているということは、残念ですが亡くなってしなったのかもしれません。仲間のカラス、レイヴンマスター、塔のコミュニティにいる私たち皆、彼女を惜しんでいます」とスポークスパーソンはコメントしている。

 

メルリナの空席を埋めるカラスを迎える予定は今のところないという。

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