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一部始終は防犯カメラに収められていた。

 

先週半ば、米ニュージャージー州のメキシコ料理店に、ふらついた足取りの若い女性が入ってきた。彼女はカウンター越しに何か話した後、大きな包みを抱え近くの椅子に力なく座った。その手に抱かれていたのは、生まれたばかりの赤ちゃんだった。CBS New Yorkが報じている。

 

その場に居合わせた女性客が赤ちゃんに気が付き、「その子のバイタルを見てもいい?」と声をかけた。母親らしき人物は、女性客に赤ちゃんを渡すと、店を出て行ってしまった。

 

アリース・スコットさんという名の女性客は911に通報し、赤ちゃんを温めながら警察と救命士の到着を待った。赤ちゃんには臍の緒がついたままで、心拍は強かったが呼吸が乱れていたとスコットさんはCBS New Yorkに語っている。

 

やがて駆けつけた救急隊員が赤ちゃんに酸素を投与し、おそらく産声であろう最初の泣き声が響き渡ったとき、店内には喝采が起こった。

 

「酸素マスクを装着したら、すぐにかわいらしい泣き声が聞こえてきて、赤ちゃんが動き出したの。お腹が空いたのか酸素マスクに吸い付こうとしていて、これでもう大丈夫だってわかりました」(スコットさん)

 

赤ちゃんを置いて消えた女性は警察によって発見された。彼女は赤ちゃんの母親だったが、まだ14歳だった。赤ちゃんを産み落とし、どうしてよいかわからずに追い詰められた状態でレストランに入ったという。店員に「助けてください」と話しかけるも無視され、絶望していたところにスコットさんが介入したのだ。スコットさんは3人の子どもの母で、赤ちゃんを抱いた女性の脚についていた血を見て、何が起こったのかと悟ったのだという。

 

スコットさんが赤ちゃんの世話をしているとき、スコットさんのパートナーがその様子をライブ配信していた。赤ちゃんが産声を上げたとき、彼は「泣いた〜」と涙をこぼして感動していた。

 

母親は刑事罰には問われず、祖父母が赤ちゃんを養子として迎えることが決まったようだと、スコットさんがFacebookで明らかにしている。

出典元:

WEB女性自身

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