米カリフォルニア州フレズノ郡の刑務所で矯正官として勤務していたティナ・ゴンザレス(27)が、6月29日、210日間の禁固刑と2年間の執行猶予判決を受けた。ゴンザレスは、受刑者と何度も性的関係を持った罪で昨年5月に逮捕されていた。ローカルニュースサイトThe Fresno Beeなどが報じている。
ローカル局KSEEによれば、2016年9月から同刑務所に勤めていたゴンザレスに疑惑の目が向けられたのは、「男性受刑者が携帯電話を持たされ、矯正官と性的関係を持っている」という情報が当局にもたらされたことがきっかけだったという。男性受刑者の所持品から携帯電話が見つかり、刑事から事情聴取を受けたゴンザレスは退職し、逮捕された。
ゴンザレスは成人受刑者との性交、拘置施設内での薬物及びアルコールの所持、受刑者への携帯電話の供与などで起訴された。後の調査で、凶器になり得るカミソリを受刑者に渡したり、房の点検時間をリークしたりと様々な背信行為が明らかになった。さらに、お気に入りの受刑者とすぐに性行為ができるよう服に穴をあけていたこと事実も発覚。彼女の元上司で、勤続26年のスティーヴ・マコマス保安官代理は、「これまでにうんざりするようなことを散々見聞きしてきたが、ゴンザレスの行為は群を抜いてひどい」とThe Fresno Beeにコメントした。
またThe Fresno Beeは、ゴンザレスの弁護人は犯行に及んだ理由として、「当時は結婚生活が破綻したばかりで気落ちしていた」ことを挙げたと報じている。