米国時間の8月2日、ビル・ゲイツ氏(65)とメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏(56)の離婚がワシントン州キング郡裁判所に認められ、2人は27年間の結婚生活にピリオドを打った。NBCなど複数の米主要メディアが報じている。
今年5月、メリンダ氏側から「夫婦の関係はこれ以上ないほど破綻している」として離婚を申請。夫妻は共同で「今後の人生において、共に成長できるとはもはや思えない」と声明を出し、既に修復不可能であると明らかにしていた。
TMZが報じている法廷文書によると、双方とも扶養料は請求せず、メリンダ氏は今後もゲイツ姓を名乗る。婚前契約は交わしていなかったが、離婚申請後の話し合いで合意した取り決めに従い、1,300億ドル(約14兆円)の財産は分割され、メリンダ氏は650億ドル(約7兆円)以上の和解金を手にするという。3人の子どもたちは全員成人済みであるため、養育費や親権などの問題は発生しなかった。
New York Daily Newsによると、メリンダ氏は2019年には既に離婚弁護士と会っていたという。ゲイツ氏は慈善活動により多くの時間を割くためという理由で、自身が創業したマイクロソフト社とバークシャー・ハサウェイ社の取締役から退いていた。しかし実際は、女性従業員との不適切な関係を巡って退任を迫られていたと、TMZなどが伝えている。
NBCの報道によれば、慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の仕事は双方ともこれまで通り続けるとしているが、2年後に状況を見直し、関係の悪化が原因でそれぞれの役割を果たすことができないと判断される場合は、メリンダ氏は解任されるという。