13年間離れ離れになっていた母子が再会したニュースを中国・山東TV局が報じ、SNS上が感動に包まれている。
2022年1月7日、中国の山東省に住む劉さんがいつものように自宅でテレビを観ていると思わぬ光景を目にした。ニュースの中で一瞬だけ画面に映ったお婆さんが、13年前に突然いなくなった母親にそっくりだったのだ。
劉さんはすぐさま電車でテレビ局へ向かい、「この人はいなくなった私の母そっくりだ!」と確認の手助けを求めた。テレビ局で劉さんは彼の母親と思われる画像を見てすぐに「お母さんだ!」「確かに! 確かに! 100%!」と喜んだ。
調べてみるとほぼ彼の母親で間違いないと確認が取れたため、彼と記者たちは急いで彼の母親の元へ向かった。彼の母親は、自宅から約250km離れた山東省煙台市招遠の救援管理局にいた。同所ではホームレスや家が分からず帰れなくなった老人などが多く保護されていた。
「喋れないお婆さんの様子が映っていたので自分の母親であると確信した」
と劉さんは同局の取材に語っている。彼の母親はもともと難聴で耳が聞こえず、喋れなかったそうだ。
彼の母親は13年前に孫が住んでいる街に遊びに出かけたときに道に迷い、家に帰ることもできなくなってしまった。
当時、彼は捜索を試みたが見つからなかった。保護されていた救援管理局も、彼の母親は難聴でコミュニケーションが取れなかったため家に帰せなかったという。
母親と再会した劉さんは「本当にありがとう。山東TVに感謝します」と記者団に何度も感謝していた。
実際に再会し抱擁している様子がテレビやネットニュースの動画で公開されると、祝福とともに驚きと感動を表すコメントが相次いだ。
《いなくなって13年、お母さんが保護されていて良かった。見つかったのはラッキーだ!》
《これが母子の縁か……。感動した!》
《おめでとう! 帰ってきた! これからはまたお母さんと一緒だね》
DNA鑑定の結果で正式に母子だと認められる。
劉さんは「お母さん、正月は一緒に家に帰って再会の年にしたいね」と結果を心待ちにしている。