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1月24日に中国のフードデリバリーサービス「美団デリバリー」の配達員が橋から飛び降りようとしていた母娘に気づき自殺を阻止したと、四川省の「封面新聞」などが報じている。

 

四川省盧州市のフードデリバリー配達員のルオ・チョンドン(20)が配達をしていると、橋のそばで赤ちゃんを抱えた女性が涙を流しているのを見つけた。不審に思ったルオさんは減速しながら彼女らの横を通り過ぎた。ミラー越しに様子を見ていた次の瞬間、彼女は赤ん坊を橋の柵の上に置き、柵を乗り越えようとした。彼は急ブレーキをかけ、バイクを倒して走り、彼女を橋の柵から引き離した。

 

その後、通りすがりのタクシーと1台の車の運転手が救援に加わり、女性と赤ん坊は警察に保護された。彼女は、家庭生活に悩んでいたため自殺を図ったという。警察がなだめた後、情緒が安定した彼女は家族に引き渡された。

 

ルオさんは先月、同僚から「同じ橋で飛び降りようとしていた子供を助けた」と聞いていたので、泣いている女性も飛び降りるのではないかと心配していた。幸いにも柵が高かったので、駆けつけて女性を取り押さえるのに間に合ったという。

 

防犯カメラの映像を盧州警察が公開すると、瞬く間にSNSやネットニュースで広がるなどの大きな反響を呼んだ。ネットユーザーの一部は、女性と赤ん坊を救うために急ぐ彼の背中を「最もハンサムな背中」と称賛した。

 

一方で、バイクを倒したことで彼の配達に影響がなかったかを心配するユーザーもいた。

 

ネットの反応に対しルオさんは「人助けしたことで配達の食べ物に影響はなかった。配達中に事故を起こしたことで会社から罰されることもなかった。ただバイクのミラーが折れただけ。」と答えたという。

 

美団デリバリー社は事件を知った後、ルオさんに表彰金1万元(18万円)と優秀な配達員に贈られる「パイオニア配達員」の称号を与えた。

 

ルオさんは人助けしたことを同僚と彼女にしか言っておらず、「とても感激した。奨励されるなんて思ってもみなかった」と語ったという。

 

さらにルオさんは自分の行動を振り返り、「同僚が子供を助けた話を聞いたとき、自分には助ける考えに及ばないと思っていた。実際目の前で飛び降りようとしている人を見て初めて、助ける行為は本能的な反応だと気づいた」という。

 

またルオさんは防犯カメラの映像を見て、「自分でもよくやったと感心する」と言葉にしたという。

出典元:

WEB女性自身

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