2001年に英ヨーク公アンドルー王子が、当時17歳だったヴァージニア・ジュフリー(旧姓:ロバーツ)さんに性的暴行を加えたとして提起された民事訴訟は、2月に王子側が700万ポンド(約10億6千万円)以上とされる和解金を支払うことで合意した。
現在、公務を行うことができない王子に代わって、チャールズ皇太子がその大部分の支払いを肩代わりすることになったと、THE Sunが報じている。公金は一切使わず、王室固有の財産でやりくりするという。
アンドルー王子はスイスのヴェルビエに所有していたシャレーを1,700万ポンドで売却したため、支払い能力はあるものの、その代金が手続きを経て王子の元に着金するには2カ月ほどかかる。
それを待っていては和解金の支払期限を過ぎてしまうため、一旦チャールズ皇太子が全額肩代わりすることになったという。エリザベス女王も少し手を貸すようだ。
THE Sunの取材に対してある王室関係者は、「ここから少し、あそこから少し、といった具合に家族で話し合ってお金を工面したようです。シャレーの売却代金が手に入ったら、アンドルー王子は兄や母に借りた分を返すでしょう」と語った。
ジュフリーさんは米国の実業家で、性的人身売買の罪で有罪となった故・ジェフリー・エプスタイン氏の被害者。アンドルー王子はエプスタイン氏と友人関係にあり、ジュフリーさんは少なくとも3回に渡り王子との性行為を強要されたと主張していた。
Daily Mailによると、和解金700万ポンドの中には、ジュフリーさんが主宰する性犯罪被害者を支援する慈善団体への寄付が相当額含まれているという。