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9年前に行方がわからなくなってから約9年。当時7歳だったプージャ・ガウドさん(16)が、今月4日に家族のもとへ無事に戻ってきた。BOL NEWSなどが報じている。

 

プージャさんは2013年1月22日、通っていた小学校の近くで消息を絶った。この日、共に登校していた兄とケンカになり、兄がプージャさんを置いて先に行ってしまったところに、一組の夫婦が「アイスクリームを買ってあげよう」と近づいてきたという。

 

この夫婦はプージャさんを連れ去り、「泣いたり他人の注意を引くようなことをしたらお仕置きだよ」と脅迫しながら雑用をさせるようになった。

 

のちに逮捕されたハリー・ディソウザ被告とソニ・ディソウザ被告は、最初こそプージャさんを学校に通わせていたが、子どもが生まれると虐待はエスカレートしていったという。

 

「ベルトで叩かれ、蹴られ、殴られました。あるときは背中から出血するほど木製の棒で叩かれました。家では家事をさせられ、外では12時間から24時間も仕事を強いられました」と、プージャさんはBOL NEWSの取材に対して振り返った。

 

常に監視され、自由になるお金も電話も持っておらず、帰り方もわからなかったことからディソウザの言いなりになっていたプージャさん。しかしあるとき、夜中に就寝中だった夫婦の携帯電話を使い、YouTubeで自分の名前を検索してみると、誘拐事件として捜査されていることがわかったという。

 

プージャさんは「その時、助けを求めて逃げようと決心したんです」と、英BBCに対して当時の心境について語った。

 

しかし、プージャさんは脱出する勇気がなかなか湧いてこなかった。7カ月もの間逡巡した末、ディソウザの家に出入りしていた家政婦のプラミラ・デヴェンドラさん(35)に、プージャさんはついに自らの身の上を打ち明けたという。

 

デヴェンドラさんはすぐに彼女の味方となり、尋ね人のポスターに書かれていた番号に電話した。プージャさんは、母親とビデオ通話することに成功する。待ち合わせ場所を決め、ディソウザ夫妻の不在を見計らって逃げ出して9年ぶりに母親と再会することができたと、BOL NEWSは伝えている。

 

英BBCによると逮捕されたディソウザ夫婦は、誘拐・脅迫・身体的暴力・児童労働法違反など複数の罪で起訴された。

 

脱出に協力したデヴェンドラさんは「母親なら誰だって、助けを求めてきた子どもを助けないと。実の母親じゃなくても、母親であることに変わりはないのですから」と、BOL NEWSに対してコメントしている。

出典元:

WEB女性自身

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