ニュージーランド在住の女性が、夫の死に関して民泊サービス大手Airbnbを訴える準備を始めているという。MEAWWなどが伝えている。
サンドラ・バーミンガムさん(54)は2016年、クリスマス休暇を家族で過ごすためにマルタ共和国のゴゾ島を訪れ、Airbnb経由で借りた民家に宿泊していた。夫のポールさんはジャグジー風呂を楽しんだが、帰国した数日後にレジオネラ症で亡くなってしまった。
死亡診断書には、ジャグジーの汚染水からレジオネラ菌に感染したことによるレジオネラ肺炎が死因だと書かれていたという。
「ジャグジーはきちんとメンテナンスされておらず、私たちが到着するまで使われていなかったと思います」と主張するサンドラさんは、Airbnbに130万ドルの損害賠償を求め提訴するつもりだとMEAWWに語った。
訴訟費用を賄うため、サンドラさんはGoFundMeにプロジェクトを立ち上げ、次のように窮状を訴えている。
「私は何度もAirbnbに手紙を送りましたが、弁護士は『我々に責任はない』の一点張り。(中略)Airbnbはこの件を調査することもなく、私の家族に対しいかなる支援もしてくれませんでした。
私たちには、2003年に生まれたケイト、2005年に生まれたダラグという2人の子どもがいます。ポールの死後、私は精神的苦痛から仕事ができなくなり、収入も貯金も全て失いました。その結果、子どもを連れてイギリスを離れ、故郷のニュージーランドに帰らざるを得ず、女性保護施設で生活することを余儀なくされています」